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渋谷区、自動販売機を活用した実証開始 スマートシティ取り組み推進

2023/11/29(水)

東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は11月27日、同社が参画する“Shibuya Startup Deck”(以下、SSD)が「自動販売機活用プロジェクト~Empower with Shibuya~」において、正式に採択したスタートアップ企業2社との実証開始を発表した。
SSDは、渋谷区と民間企業の産官連携でスタートアップをサポートするコンソーシアムだ。今回のプロジェクトは、SSDの公募で採択されたスタートアップである株式会社Aladdin、FutuRocket株式会社と、SSDに参画している株式会社伊藤園(以下、伊藤園)とNTT東日本 東京南支店が協力して実施する。
具体的な取り組み内容としては、「自動分別可能なリサイクルボックスを活用した環境美化に関する実証」と「エッジAIカメラを活用した放置自転車対策に関する実証」を渋谷区の事業費補助金で行う。

「リサイクルボックス活用実証」では、自動販売機の横に資源物を自動的に分別するリサイクルボックスを設置することで、利用者の注意を引き、飲み終えた缶やペットボトルをリサイクルするという意識向上に貢献する。さらに、容器を置き去りにさせないことで「美しい街をつくる」きっかけをつくるという。実施期間は、2023年11月27日~24年1月末の予定だ。

一方、「エッジAIカメラ活用の放置自転車実証」では、自販機にエッジAIカメラを搭載して、放置自転車の計測、データ分析などを行い、放置場所や駐輪場の実態を把握する。この情報を基に、放置自転車抑止や撤去コストの効率化等を目指す。実施期間は、23年12月~24年2月の予定だ。

なお、SSDは、今回の取り組みを通じて「伊藤園が持つ自販機のネットワークとNTT東日本が持つICT技術を生かし、スマートシティやSDGs分野での都市型社会課題対策のスタンダードとなり得る新しい取り組みを実証していく」としている。

■渋谷区プロジェクト担当者 渋谷区土木部交通政策課課長 吉武成寛氏のコメント
今回の実証実験で、放置自転車等の実態確認につながることを期待しています。

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