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プラットフォーム上でバス走行位置を動的表示可能に オープンデータを利用

2021/8/23(月)

渋谷駅周辺の路線バス

オギクボ開発株式会社 (以下、オギクボ開発)は8月19日、「4D Maps」に対して、バスの走行位置を動的に表示する新たなオプションプランを発表した。8月25日より提供を開始する。

オギクボ開発は、3次元空間に鉄道・バス・船舶などの移動体の位置を表示するプラットフォーム「4D Maps」を提供してきた。株式会社インセクト・マイクロエージェンシー(以下、インセクト・マイクロエージェンシー)とマップ型サイネージ「FLOWMAP4D」を共同開発。宿泊施設のロビーなどに設置している。

都営バス・西武バス・京王バス・小田急バス・東急バス・西東京バス・横浜市営バス (以下、7バス事業者)は、自社の運行する路線バスの時刻表データを一般公開するオープンデータとして公開している。これは、Society 5.0実現への一環として、公共交通オープンデータセンターを通じ、二次利用可能な規約にそって行われているものだ。7社のオープンなバスデータには、1日合計26万便以上の時刻表データが含まれている。

オギクボ開発は、このオープンデータに沿って推定される個別のバス車両の動的な位置を、「4D Maps」に表示する新たなオプションプランを8月25日より提供する。従来は表示を希望される移動体の時刻表データについて、権利関係をクリアにした上で電子化する業務を受託するプランのみを提供していた。そのため、表示する移動体の個数に比例してコストを決めていたために導入が割高になっていた。新プランの選択により、導入コストを低く抑えながら新たに26万便以上の移動体データを表示できるようになる。

これは、内閣府が推進するSociety 5.0の実現を目指す施策のひとつだ。Society 5.0は、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会」を意味している。

なお、国土交通省は、インターネット等の経路検索におけるバス情報拡充のため、「標準的なバス情報フォーマット」を定めている。オギクボ開発は、このフォーマットにてオープンデータとして公開された、あるいはされる予定のバス時刻表についても、適宜対応すると述べている。

また、インセクト・マイクロエージェンシーは、引き続き「FLOWMAP4D」のサービス拡充と導入しやすいシステムにアップデートするという。そして、地域経済の活性化とMaaSの推進にも貢献すると語っている。

事業者ごとのバス走行範囲



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