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会津バスとみちのりHDがハッカソン主催 会津をオープンデータ・エコシステムの中心地に

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2019/12/10(火)

開発したシステムをみちのりHD の松本氏に説明する株式会社dott の浅井氏

会津乗合自動車株式会社(以下、会津バス)、株式会社みちのりホールディングス(以下、みちのり HD)は、交通系オープンデータを活用した新たなサービス創出を目的に、会津若松公共交通オープンデータマラソンATOM(Aizu Transportation Open data Marathon)の審査および発表会を、9月27日に福島県会津若松市のスマートシティAiCT交流棟で行った。最優秀賞は株式会社dottが開発したAIデマンドバス運行システム「JARBUS」が受賞した。

バス会社が主催するハッカソン

ATOMを主催したみちのりHDは、2018年7月から自社グループのバス運行データを標準化してオープンデータとして公開する取り組みを実施しており、バスの時刻表や運賃、路線などのデータと、バスの運行情報をリアルタイムに公開している。今回のATOMでは、データの利活用を促進することで新たなサービス創出を促し、ユーザー利便性を高めると共に、新規事業や起業の促進による地方の活性化を目標に掲げた。

ATOMは、交通に関わるオープンデータを活用して、多様なアイデアと技術を掛け合わせることで、公共交通利用者の利便性や公共交通事業の運行効率の改善につなげて「会津をもっと良くする」ことを目的に、会津バスとみちのりHDが主催したハッカソンだ。「ハッカソン」とは、ソフトウェアのエンジニアリングを指す「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた造語で、参加者たちが定められた条件で期間内に新たなソフトウェアの開発に挑むイベントのこと。会津若松市と会津大学が後援し、協賛企業としてTIS株式会社、ジョルダン株式会社、KDDI株式会社、住友電気工業株式会社が参加した。また開発においては、会津若松市の地元IT企業である株式会社デザイニウムがサポートし、TISがオープンデータ連携基盤のオープンソースソフトウエア「FIWARE」の利用で技術協力した。

交通の視点から「会津をもっと良くする」方法を考える

福島県会津・中通りエリアに在住もしくは通学・通勤している個人、もしくは会津・中通エリアに拠点を持つ企業などを対象に5月27日に参加者募集を開始したところ、約30チームという想定よりも多くの募集が集まったため、当初は1次選考で応募アイデアから3チームを選定する予定だったところを10チームに増やしたという。9月27日に行われた審査・発表会には、各チームが5月の募集開始から1次選考と2カ月半の開発を経て完成させた新規サービスのプロトタイプを持ち寄り、約4ヶ月間の成果を発表した。

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