オムロン、長野県駒ヶ根市でライドシェア実証第2弾 タクシー連携で観光シーズンの交通空白を解消
2025/9/3(水)
オムロン ソーシアルソリューションズ(以下OSS)は、長野県駒ヶ根市で公共ライドシェアサービスの実証実験を2025年12月27日まで行うと9月1日発表した。昨年度に続く第2弾となり、地域のタクシー事業者と連携して「タクシー×ライドシェア」の仕組みを構築。観光シーズンの交通空白を解消し、移動の活性化を目指す。
中央アルプスの麓に位置し、千畳敷カールなどの観光地を抱える長野県駒ヶ根市では、観光シーズンを中心に交通需要が高まる一方、多くの地方都市と同様に人手不足などによる地域交通サービスの維持が課題となっている。この課題解決に向け、オムロン ソーシアルソリューションズは、駒ヶ根市地域公共交通協議会や地域のタクシー事業者である赤穂タクシー、伊南乗用自動車と連携し、公共ライドシェアサービス「meemo(ミーモ)」を活用した実証実験の開始を9月1日に発表した。
今回の実証は昨年度に続く第2弾で、利用対象者を前回のビジネスパーソンから地域住民や観光客へと拡大。特徴的なのは、タクシーを優先的に配車し、タクシーだけでは対応しきれない場合にライドシェア車両が補完する「タクシー優先配車」の仕組みを導入した点である。これにより、既存の公共交通と連携しながら、観光シーズンに増大する移動需要に柔軟に対応する。
OSSは今回の実証を通じて、駒ヶ根市における新たな公共交通網の構築を支援し、地域住民から観光客まで全ての人の移動課題を解消することで、地域の持続的な発展に貢献していく考えである。