シェアサイクルのOpenStreet 街づくりを変える交通の”OS”へ(1/2)
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2018/6/29(金)
OpenStreet 工藤室長 インタビュー(1/2)
OpenStreet株式会社(以下、OpenStreet)は、ソフトバンクグループ内で社員が提案した新規事業計画から設立に至った。昨年度末、ヤフーの100%子会社(Zコーポレーション)からの出資が発表され、ソフトバンクとヤフー両グループの出資を受けている状態となっている。さらに、今年に入りAPAMAN グループと提携し5月から福岡でサービス展開すると発表している。那覇市でのサービス開始や、台東区における実証実験への参加など、ここ数カ月で動きが活発化している。数々の事業者がしのぎを削るシェアサイクル市場で、何を強みにして勢力を拡大しているのか。経営企画室室長・工藤智彰氏に話を伺った。OpenStreetが提供するサービスとは
――OpenStreetはいつごろからシェアサイクル事業に取り組まれているのでしょうか?
会社としては2016年11月の設立で、社歴としては比較的短めになっています。実際にシェアサイクルの検討を始めたのは2014年ごろで、実証実験などを重ね、事業会社化したという流れです。
――サービスの概要について教えてください。
当社はシェアサイクリング事業を直接運営するということではなく、サービスパートナーに、IoTを活用した管理システムとスマートロックと呼ぶ通信機械を搭載したハードを提供しています。自転車を選ばず搭載できることが利点です。現在はバッテリーの供給の関係から、主に電動アシスト自転車を中心に取り付けていますが、たとえば国内の主要メーカー製なら、どの自転車にも取り付けることができます。
――システムとハードのみをパートナーに提供するということでしょうか?
シェアサイクルはオペレーションが重要な事業です。システムやハードの提供のみではなく、メンテナンスやコールセンター、