パナソニック、搬送ロボット等を活用した次世代型まちづくりに参画
2022/1/26(水)
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、搬送ロボットやロボット掃除機を活用したオフィスビルや商業施設での配送・清掃業務のサービスを行う次世代型まちづくりに参画する。1月25日付のプレスリリースで明かした。
同社は、経済産業省から三菱地所株式会社以下、三菱地所)が受託した「令和2年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に参画した。多様なロボットがさまざまなエレベーターに搭乗できるようにするための通信仕様や運用方法等についての研究開発を実施している。三菱地所は、経済産業省補助事業「令和3年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)」も受託した。パナソニックも、ロボットメーカーとして同事業に協力する。
同実証の目的は、少子高齢化における労働力不足の解決、街づくり・都市開発で効率的なロボット運用の実現、そして将来のロボットの社会実装の加速だ。搬送ロボットやロボット掃除機とエレベーターやセキュリティドアが連携し、次世代型まちづくりを目指す。
ロボットを効率的に運用するためには、施設内でのフロアを跨ぐロボットの移動や、ロボットとセキュリティドアやフラッパーゲートなどのセキュリティとの連動といった課題を抱えている。同実証では、これらの課題に対し、エレベーターを活用したフロア間の移動と、セキュリティドアやフラッパーゲートと連動したフロア内の安全な移動の実現を目指す。
また、同実証では、搬送ロボットとロボット掃除機で個別の実証モデルを検証する。搬送ロボットの実証モデルでは、専用サイトにて注文された飲食物を屋外の店舗まで取りに行き、弁当のデリバリーシステム会社が格納庫に載せる。その後、自動でエレベーターに搭乗し、オフィスフロアまでの自動配達を実現するというものだ。周囲環境のセンシングにより人や障害物を認識し、必要に応じて減速、停止することで安全にビルの屋外、屋内を自動で走行。大手町フィナンシャルシティ グランキューブで1月12日から2月末まで実施する。
ロボット掃除機の実証モデルでは、クラウドシステムとスケジュール機能を連携させる。そして、設定時間になったら、決められたエリアの掃除を行うというものだ。1月17日から2月末まで、大手町パークビルディングと大手町フィナンシャルシティ グランキューブの2カ所で実施する。
大手町フィナンシャルシティ グランキューブでは、エレベーターの呼び出しおよび搭乗により、複数フロアを連続で掃除する。LiDARで共用部、専有部の掃除環境を自動で認識し、隅々まで自動掃除を実現する。また、大手町パークビルディングでは、セキュリティドアやフラッパーゲートと連携し、セキュリティで区切られた領域の連続した清掃を実現するという。
(出典:パナソニック Webサイトより)