PCES、受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーを用いた無人受け取りの実証実施
2022/10/7(金)
パナソニック産機システムズ株式会社(以下、PCES)は、「受け取り用冷凍・冷蔵ロッカー(以下、ロッカー)」を用いた既築のマンション・住宅団地向け、無人受け取りサービスの実証実験を開始する。9月30日付のプレスリリースで明かしている。
共働き世帯の増加とECサイトの利用拡大とともに、宅配事業者の人員不足および再配達の負担が課題となっている。特に、冷凍・冷蔵品は、宅配ボックスなどの置き配を利用できないため、不在の場合は再配達になる。同社は、これまで既築の商業施設や食品小売店舗などにロッカーを導入した実績をもとに、既築のマンション・住宅団地にロッカーを後付け設置する。同実証実験では、参加する一次産業事業者や小売事業者が扱う地産の新鮮な農作物・海産物を直接ロッカーへ届けるサービスと、佐川急便株式会社と他運送会社が再配達時にロッカーに届けるサービスの2種類を提供する。これにより、利用者は、24時間、都合の良い時間に、配達員と非対面で冷凍・冷蔵品を受け取れるようになる。そして、設置後の再配達率の推移や、居住者の満足度などを調査し、受け取りサービスの利便性を検証する。
パナソニックグループは、これまで神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)にて、小型低速ロボットを使った住宅街向け配送サービスの実証実験などを実施してきた。今回の実証実験では、Fujisawa SST、Tsunashima サスティナブル・スマートタウン内にあるプラウド綱島SST、およびプラウドシティ日吉にロッカーを設置する。プラウドシティ日吉は、野村不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、パナソニック ホームズ株式会社の3社による分譲マンションだ。
また、利用者の商品理解を深め、魅力を伝える機会として参加事業者によるマルシェの開催も予定している。ロッカーへの直配やマルシェの実施により、地場の一次産業事業者に向けた新たな販売機会の創出を目指すという。
なお、PCESは、受け取り用冷凍・冷蔵ロッカーを用いて商品受け渡しの多様化の実現と、食で地域とつながる新しい居住コミュニティーの創出に向けて、事業の推進を加速していくと述べている。
(出典:パナソニック Webサイトより)