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パナソニック、モビリティ技術に対する機能安全分析円滑化に着手

2021/11/18(木)

パナソニックは、Ansysのモデルベースのエンジニアリングおよびシミュレーションソリューションを活用して、ISO 26262 ASIL-Dプロセス認証を取得した。アンシス・ジャパン株式会社が11月12日付のプレスリリースで明かしている。
自動車業界では、車内におけるユーザー体験を向上させるための技術革新により、組み込みシステムの複雑さと機能性が高まっている。組み込みシステムの多くは安全に関連し、安全ライフサイクルに不可欠なものだ。しかし、エンジニアリングチームにとって、安全に関するすべてのリスクを特定することは、ますます困難で時間のかかるタスクだ。その結果、メーカーは、製品の安全性を確保するために安全規格への対応とそのコンプライアンスをますます重視するようになった。

これらの進化する業界標準規格は、エンジニアがリスクを特定し対応する手助けとなっている。しかし、従来のプロセスによる認証の取得は、エラーが発生しやすく、時間がかかっていた。

Ansysは、1970年に設立した工学シミュレーションソフトウエア開発企業だ。アメリカのペンシルベニア州ピッツバーグ南部に本社を構えている。

パナソニックは、Ansys medini analyzeを導入して業界標準ISO 26262準拠を確実にした。そして、次世代のeCockpit開発プロセス全体にわたる機能安全分析を円滑化している。Ansys medini analyzeは、開発プロセス全体を通して、効率的で反復可能な一貫性のある分析を可能とするモデルベースの手法を提供する。設計の初期段階から業界規格が考慮されており、開発時間とコストを削減できるという。
■Panasonic AutomotiveのCTOであるAndrew Poliak氏のコメント
「当社は、モビリティにおけるイノベーションはシステムおよびソフトウエアによって定義される世界で進化を続けると考えています。これには、機能安全に特化した、最優先されるプロセスを持つことが肝要です。機能安全分析のための基盤となるツールとしてAnsys medini analyzeを用いることにより、当社は時間をセーブしながらそのプロセスを明確にすることができました。Ansysとの協力を通じて、安全に関するお客様の期待を満たしかつそれを上回る次世代自動車システムを自信をもって提供することができるようになります。」

■Ansysの製品部門シニアバイスプレジデントであるShane Emswiler氏のコメント
「次世代の車両システムがますます複雑になる中で、モデルベースのエンジニアリングとシミュレーションはますます重要になっていきます。パナソニックの成果は、適切なソリューションを用いれば主要な業界の要求事項を満たすことが必ずしもイノベーションのペースを遅らせるものではないことを証明しています。当社はこれからもパナソニックのチームが安全で堅牢なeCockpitを開発する上での支援ができることを嬉しく思っています。」

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