パナソニックエナジー、EV用電池材料売買契約をレッドウッド社と締結
2022/11/18(金)
パナソニックエナジー株式会社(以下、パナソニックエナジー)は、⽶国の電池リサイクル企業であるRedwood Materials Inc.(以下、レッドウッド社)と、EV用リチウムイオン電池の正極材、および銅箔について売買契約を締結した。11月15日付のプレスリリースで明かしている。
世界規模でEVシフトが進む中、パナソニックエナジーは、その需要に対応するため、⽶国での⾞載電池の生産拡⼤に取り組んでいる。正極材は、EV用リチウムイオン電池の性能と安全性に関わる最も重要な材料で、ニッケル、リチウム、コバルトなどが使用されている。両社は、2019年からパートナーシップの関係にある。以来、ネバダ州スパークスにあるPanasonic Energy of North America(以下、PENA)の工場で出る廃材は、レッドウッド社によってリサイクルされている。
同契約の目的は、電池生産におけるカーボンフットプリント低減、ならびに北⽶でのサプライチェーン確⽴と現地調達率の向上だ。正極材と銅箔は、レッドウッド社のリサイクル材料を用いて製造される。これらの材料を使用することにより、パナソニックエナジーは、北⽶での現地調達率の向上、ならびに2030年度にカーボンフットプリントを2021年度⽐で半減するという同社の目標達成を目指す。
レッドウッド社のリサイクル正極材は2025年からカンザス州デソトの新工場で、リサイクル銅箔は2024年からPENAの工場で、それぞれ製造するリチウムイオン電池に使用される予定だ。
なお、パナソニックエナジーは、今後もリチウムイオン電池業界の成長をけん引し、将来的なゼロエミッションの実現に向けた取り組みを加速していくという。また、ミッションである 「幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会」 の実現に向け、レッドウッドとの強いパートナーシップの構築を図っていくと述べている。
(出典:パナソニックエナジー Webサイトより)