パナソニック、消毒・検温しつつ人流を「見える化」 小田急百貨店で検証
2020/11/2(月)
パナソニック株式会社と株式会社小田急百貨店は、「安心ゲートソリューション」の実証実験を10月30日から開始した。非接触で体温を測定しながら除菌ができる「安心ゲート」を小田急百貨店新宿店の出入口3カ所に設置する。
今後は、施設内の混雑状況データを収集して、利用できる場所・時間帯・ルートなどの情報を来訪者に提供し、密を回避しながら移動ができる安心・安全な移動体験の実現を目指す。
店舗に設置する「安心ゲート」は、スプレーによる手指の除菌に加え、微細なミスト状の電解除菌水を足元に噴射する機能のほか、カメラで顔検出を行い表面温度を測定する機能も搭載している。今後は、施設内の混雑状況データを収集して、利用できる場所・時間帯・ルートなどの情報を来訪者に提供し、密を回避しながら移動ができる安心・安全な移動体験の実現を目指す。
さらに、店舗や施設内の混雑状況を検知するとともに施設来訪者の属性(年齢・性別など)の傾向を把握することもできる。
設置場所は小田急百貨店新宿店の中央口・モザイク通り口・カリヨン北口の3カ所。
■来春、データを活用した人流ソリューションも検証
また、パナソニックは2021年春頃には「安心ゲート」を用いたソリューションの実証も行う方針だ。エリア一帯に設置した「安心ゲート」などから収集したデータを活用したサービスを検証する。パナソニックは、検証する項目として、(1)カメラやGPSを用い店舗や鉄道などの交通機関の混雑状況を統合・可視化する「混雑状況データ管理・統合」機能、(2)密を回避しながら移動ができる場所、時間帯、ルートなどの情報提供、(3)店舗・施設に対して、来訪者の年齢、性別、滞在時間、店内回遊ルートなどの情報を可視化して提供する「顧客サービス支援」、以上の3つを挙げている。