パーセプティンと富士通 自動運転バスの実証実験にクラウド配車サービスを導入、平城宮跡歴史公園で実施
2020/1/9(木)
PerceptIn Japan合同会社(以下、パーセプティン)は1月9日、現在実施中の平城宮跡歴史公園(奈良市)での自動運転バスの実証実験にて、富士通株式会社(以下、富士通)のオンデマンドでの配車サービス「FUJITSU Future Mobility Accelerator オンデマンド交通サービス」(以下、「オンデマンド交通サービス」)を採用し、1月18日より運用を開始すると発表した。
今回の実証実験では、パーセプティンが開発した自動運転技術と低速電動車両を活用した「マイクロ・ロボットタクシー」を利用し、現在位置や乗車定員といったタクシー側の情報と、利用者の人数、時間、乗降する停留所といった予約情報を「オンデマンド交通サービス」上でマッチング。自動運転で周遊する車両と複数停留所での乗降ニーズに応じて効率的に配車することが可能となるかを検証する。これまでも自動運転バスの実証実験は行っていたが、同様の配車サービスは導入されておらず、実験地の停留所に配置されたスタッフが無線を用いて乗車人数をやり取りし、先着順で利用者を乗車させていた。そのため、利用者によってはバスが満員の場合、乗車ができずいつ乗車できるかもわからない状態だったという。
今後、パーセプティンと富士通は、本実証実験における検証結果を基に、「オンデマンド交通サービス」による自動運転車の呼び出し、無人での確実な乗降管理の遂行など、地域活性化に貢献する自動運転によるモビリティサービスの提供に向けて、お互いのシステムに求められる要件を抽出し、改善に向けて検討していくという。
【 実証実験の概要 】
日時: 2020年1月18日、19日、2月1日、2日、15日、16日、29日、3月1日場所:平城宮跡歴史公園(所在地:奈良県奈良市)
本実証実験では、停留所にいる予約受付担当が利用者の人数、時間、乗降する停留所といった予約情報を、運行車両内にいるセーフティードライバーが実際の乗降人数などの情報を専用のアプリケーションに入力。それらの情報と運行車両の現在位置や定員人数などの情報を「オンデマンド交通サービス」上でリアルタイムに自動的にマッチングさせることで、自動運転バス利用者の需要に応える配車・運行を適正に行えるかを検証する。
実証実験のシステム概要図
自動運転ルートと停留所