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5Gを用いた自動運転実証、マレーシアで実施 パイオニアのグループ企業がLiDAR開発

2020/2/7(金)

PSSIの「3D-LiDAR センサー」が搭載された自動運転シャトルバス

PSSIの「3D-LiDAR センサー」が搭載された自動運転シャトルバス

パイオニアスマートセンシングイノベーションズ株式会社(パイオニア株式会社の連結子会社 以下、PSSI)は、シンガポールの自動運転関連スタートアップ企業MooVita Pte Ltd(以下、ooVita)のマレーシア現地法人であるeMoovitとともに、1月から次世代通信規格 5G 回線を用いた自動運転実証実験をマレーシアで開始した。
今回の実証実験は、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)が国内6州で開催する「5Gデモンストレーションプロジェクト」の一環として行われるもの。マレーシアのテレカンパニーAltel Communicationsと協力し、5G回線を用いた自動運転に関連する検証を行う。限定エリア(リゾート施設内の私有地)において、5G回線経由でデータの送受信を行う4人乗りの自動運転シャトルバスを運行し、エリア内の利用者の試乗も行う。

MooVita は、2016 年に創業した自動運転ソリューションの提供を専門とするスタートアップ企業で、シンガポール本社のほか、マレーシアとインドにもオフィスを構えている。シンガポールで自動運転車両がを初めて公道を走ったプロジェクトの参画団体の1 つでもあるという。現在は、都市向け完全自動運転のソフトウェアを開発している。Altel Communicationsは、マレーシアの企業グループAlBukhary Group of Companies傘下として2012年に設立された。仮想移動体サービス事業者(MVNO)モデルを採用し、無線技術を使用したモバイルおよびネットワークソリューションを提供している。

2018年からPSSIはシンガポールのMooVitaと、自動運転レベル4 のサービス商用化を視野に入れ、自動運転レベル3(条件付き自動運転)以上の自動運転の実現に不可欠なキーデバイスと言われる「3D-LiDAR センサー」を用いた実証実験を行ってきた。PSSIのプレスリリースによると、「今後も、独自のセンシング技術を用いた自動運転関連のサービスやソリューションをグローバルに展開するため、アセアン地域を皮切りにさまざまなプロジェクトに参画し、自動運転の早期実用化およびサービス商用化に貢献」していくとしている。

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