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士幌町の交通空白解消へ PT社、AIデマンド交通の実証運行形態検証

2025/8/26(火)

パブリックテクノロジーズ社は8月21日、北海道十勝管内士幌町(以下、士幌町)と連携し、交通空白解消を目的とする「士幌町地域交通のリ・デザイン 誰もが安心して住み続けるために~交通編~」開始を発表した。

同事業では、運転免許返納の広がりや冬季の移動困難といった地域の交通課題に対し、現状把握調査(町民アンケート・乗降分析・事業者ヒアリング)から関係者の合意形成、AIデマンド交通の実証計画立案・運行支援までをワンストップで提供する。2025年度は、調査・協力体制の構築と並行して、AIデマンド交通の車両購入に向けたクラウドファンディングを実施。2026年度には実証運行を予定し、成果に基づく最適な運行形態を検証。地域住民の声を反映した、安心で持続可能な交通サービスの実現を目指すという。

具体的な活動内容としては、町民へのアンケートやヒアリングを通じて地域住民の移動需要を調査すると同時に、町営バス(スクールバス)やコミュニティバス、移動支援制度の乗降記録を分析するなど、定性・定量の両側面から交通データを収集する。その上で、地域事業者とのインタビューや協議を重ね、運行形態に関する意見交換や合意形成を支援。士幌町・交通事業者・地域関係者と協働しながら、段階的に協議会の運営支援や実証運行の計画立案を進めていく予定とのことだ。

なお、同社は、調査を起点に対話を重ね、地域住民とともに持続可能な地域交通の実現を推進していくと同時に、引き続き自治体向けの伴走型コンサルティングやシステム提供により、日本各地の地域交通の課題を解決できるモデルを構築し、より良い地域社会の実現を目指すと述べている。

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