楽天が無人配送で新ロボット導入 配送体制を強化
2025/3/3(月)
楽天グループ株式会社(以下、楽天)は2月26日、東京都中央区の晴海エリアで展開するサービス「楽天無人配送」で新型ロボットの導入を発表した。新機体を10台順次導入し、配送体制を強化する。
導入するのは米国で自動配送ロボットを製造するAvride社の機体だ。様々なセンサーやアルゴリズムが搭載され、複雑な道路環境でも効率的で安全に走行できるという。
同社のロボットが日本で利用されるのは初めて。新型ロボットは日本で2024年12月にロボットデリバリー協会の安全基準に基づく審査に合格している。楽天ではロボット増台を受けて配送管理システムの改良や、10台体制によるサービス提供の実証実験を進め、2月27日に新機体による配送を開始した。
「楽天無人配送」は、経済産業省の23年度補正予算「物流効率化に向けた先進的な実証事業」の「自動配送ロボット導入促進実証事業」による補助金を活用し、24年11月にサービスを始めたもの。
同サービスではスターバックス晴海トリトンスクエア店やファミリーマート晴海センタービル店などの晴海エリアの飲食店やコンビニエンスストア計5店舗4500品の商品を注文できる。配送可能地域は晴海全域と月島や勝どきの一部で、同エリアの計91カ所で受け取り可能。今後も対象店舗や配送地域の拡大を進めていく考え。