S.RIDEは、都内タクシー事業者、およびソニーグループの合弁企業だ。タクシーアプリ「S.RIDE」は、ワンスライドすることで、タクシーネットワークから一番近いタクシーを呼び出すことができる。クレジットカードやApple Payを事前登録しておくことで、非接触のキャッシュレス決済も可能だ。

西菱電機は、タクシー事業者をはじめ、官公庁向けの無線システムの企画から開発・構築・運用・保守までトータルに提供するICTソリューション企業だ。タクシー自動配車システム「AMCOSS」は、タクシーの位置情報収集を行うGPS機能、顧客情報の抽出などを行うCTI（Computer Telephony Integration System:電話とコンピュータの統合システム）機能、および配車指示機能から構成されている。このシステムを使うことにより、タクシー事業者は、配車依頼電話の受付から最適車両の自動検出・配車までをスピーディーに行うことができる。

今回の連携の特徴は、既存の乗務員専用タブレット上で、電話依頼とタクシーアプリ“S.RIDE”の配車依頼の両方を一元管理できる点だ。これにより、西菱電機のタクシー自動配車システムを導入しているタクシー事業者と乗務員の利便性がさらに向上する。

なお両社は、今後、西菱電機のタクシー自動配車システム導入の全国のタクシー事業者に対し、共同で「S.RIDE」の導入を働きかけると共に、システム連携を活かし、新規事業者への拡販も進めるという。また、安心・安全・快適な移動体験の提供を通じて、豊かな社会につながるモビリティサービスを追求し、モビリティ産業への貢献を目指すと述べている。