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JR東日本とJR西日本、北陸新幹線で両社をまたいだグループ通話開始

2023/10/18(水)

株式会社サイエンスアーツ(以下、サイエンスアーツ)は10月12日、北陸新幹線での東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)と西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)間のグループ通話開始を発表した。このグループ通話は、サイエンスアーツが提供するプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」を活用したものだ。
北陸新幹線の営業区間において、東京―上越妙高間がJR東日本、上越妙高―金沢間がJR西日本の管轄となっている。このため、両社の運転士と車掌は、上越妙高よりも2駅東京寄りの長野駅で交代する。しかし、JR東日本のアテンダントは、交代せずにJR西日本の営業区間も乗車する。

両社は、これまでBuddycomを使用し、新幹線内の乗務員間の連携を図っていた。だが、JR東日本のアテンダントとJR西日本の乗務員がグループ通話で連携を図ることはできなかったという。
両社は、今回Buddycomの企業間通信機能※の利用を開始し、北陸新幹線のJR西日本管轄の3000グループに、JR東日本のアテンダントが参加した。これにより、JR東日本のアテンダントとJR西日本の乗務員がグループ通話を行うことで、迅速な情報共有、ユーザー対応が可能になった。両社をまたいで乗車するアテンダントによる企業間通信の導入は、鉄道業界において初の試みとなる。なお、サイエンスアーツは、今後も鉄道業界、ミッションクリティカルなデスクレスワーカーの現場でBuddycom を活用してもらえるよう、開発を行っていくと述べている。
※ 異なる企業のユーザーとグループ通話ができる機能。企業間通信機能を利用することで、別企業、別契約であっても、グループ通話ができるようになる。(プレスリリースより)
▼関係者のコメント
■JR東日本 新幹線統括本部 新幹線企画戦略部 安全・クロスリレーションユニット 髙橋直子氏のコメント
企業間通信機能を活用することで、JR 西日本様と今まで以上にシームレスな連絡体制を構築することができました。今後も連携を深めることで、さらなるサービス向上とお客様満足を追求し、お客様に選択していただける北陸新幹線を目指してまいります。

■JR西日本 新幹線本部 新幹線運輸部 乗務員 G 髙木明寛氏のコメント
以前より、弊社乗務員から JR東日本様のアテンダントさんと Buddycom での連携をしたいという強い要望がありましたが、同契約内でなければ連携できないと認識していたところ、サイエンスアーツ様より企業間通信機能をご紹介いただき、会社を超えた連携を実現していただきました。本当にありがとうございました。
(出典:サイエンスアーツ Webサイトより)

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