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清水建設、建物設備と各種ロボット・自動運転車を統合制御するシステム構築

2021/8/24(火)

Mobility-Coreを介した建物・モビリティ連携(イメージ)

清水建設株式会社(以下、清水建設)は、建物設備と各種サービスロボット・自動運転車を統合制御するシステム「Mobility-Core」を同社技術研究所に構築した。8月20日付のプレスリリースで明かしている。
近年、自動運転車による送迎サービスや、自律走行型ロボットによる配送・案内・警備・清掃サービス等の実用化に向けた動きが加速している。これらのサービスを施設や街区に実装するためには、人と車両・ロボットが混在する空間において、自律型モビリティを安全かつ円滑に運行させるための技術が求められる。また、サービス機能の高度化を図るうえでは、エレベータ等の建物設備と各種モビリティ、ならびに複数種類のモビリティ間の連携機能を構築する必要がある。

「Mobility-Core」は、施設側の自動運転管制・監視システム等の建物設備と、施設内で稼働する車両・ロボットを連携させるための基盤として機能する。この基盤を活用することで、自律型モビリティの開発メーカーやサービス事業者が他社のモビリティや建物設備との連携機能を独自に開発する必要がなくなる。さらに、複数のモビリティを組み合わせた施設サービスを展開可能だ。
技術研究所に構築したシステムには、エレベータ・自動ドア・サイネージ・監視カメラ・センサー等の建物設備を接続する。さらに、自動運転EV「Milee(マイリー)」、自律走行型案内ロボット「YUNJI SAIL(ユンジ・セイル)」、自律走行型配送ロボット「YUNJI DELI(ユンジ・デリ)」も接続している。「Milee」は株式会社ティアフォー製、「YUNJI SAIL」と「YUNJI DELI」は、NECネッツエスアイ株式会社の提供だ。これらの要素を組み合わせた施設内サービスとして、自動運転車両による構内送迎と自律走行型ロボットによる施設内誘導を連携させたサービス機能等を構築し、常設運用する。

また、自律型モビリティの安全な走行を支援するため、敷地・建物内の監視カメラの画像を分析する。これによってモビリティ周辺の歩行者や自動車の位置を検知し、アラート情報を発信する技術を整備した。

清水建設は、今後技術研究所での日常的なサービス運用を通じ、実用化に向けた課題を検証する。同時に、自律型モビリティの開発メーカーやサービス事業者とのアライアンスの場として同施設を活用し、各種サービスの新規開発につなげていくと述べている。


(出典:清水建設 Webサイトより)

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