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清水建設ら、病院設備と複数ロボットを連携させたサービス実証導入実施

2022/9/21(水)

清水建設株式会社(以下、清水建設)ら3社は、加賀市医療センターにおいて、病院設備と複数ロボットを連携させた清掃・案内・配送等のサービスの実証導入を実施した。9月14日付のプレスリリースで明かしている。

今回の実証は、清水建設、ブルーイノベーション株式会社(以下、ブルーイノベーション)、オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(以下、オムロン)の3社で行った。また、同実証は、加賀市、および3社が共同で内閣府から受託した「スーパーシティ構想の実現に向けた先端的サービスの開発・構築等に関する実証調査業務」として実施したものだ。

石川県加賀市は、「デジタル田園健康特区」に指定されており、加賀市医療センターなどを中心にAIやIoT、ロボットなどの先端技術を社会実装することで、さまざまな地域課題の解決を目指している。同時に、新たな産業創出を図ることで、市民生活の質の向上を図り、人口減少に歯止めをかけることを目的に「スマートシティ加賀」に取り組んでいる。

一方、清水建設とブルーイノベーション、オムロンの3社は、ロボット連携基盤の構築を共同で進めている。これは、清水建設の建物OSとロボットやモビリティを統合制御する複数のロボットプラットフォームを組み合わせたものだ。既に、ロボット清掃やロボット案内など、複数ソリューションの実証運用を開始している。




今回の実証導入では、加賀市医療センターに清水建設の建物OS「DX-Core」、ブルーイノベーションの「Blue Earth Platform(以下、BEP)」と清水建設の「Mobility-Core」を導入した。さらに、BEPを介してオムロンの複合型サービスロボット「Toritoss」と清掃ロボットをDX-Coreと連携させた。これにより、各ロボットがセキュリティ自動ドアなどと連動して病院内をシームレスに移動しながら業務を行っている。合わせて、Mobility-Coreを介して、DX-Coreと連携させた配送ロボットと自動ドアの連携実証も実施した。

その結果、ロボット導入による清掃業務・看護業務等の負担軽減の可能性を確認している。くわえて、病院施設内のマンパワー不足への対応や、コロナウイルス禍における人との接触機会を抑制した安全な業務運営などを実現できることを確認している。

なお、3社は、今後さらなる実証を重ね、建物施設とモビリティやロボット、多彩なデータ連携による先端的サービスを開発・展開する。そして、人々の生活の質の向上やスーパーシティをはじめとした「新しいまちづくり」、さらには新たな地方創生モデルの実現に向けた取り組みを進めていくと述べている。


(出典:清水建設 Webサイトより)

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