ナビタイム、「行程表クラウド」にて旅行会社とバス事業者間での連携開始
2022/9/21(水)
株式会社ナビタイムジャパンは、行程表作成業務支援サービス「行程表クラウド」にて、旅行会社とバス事業者間での連携を9月22日から開始する。9月15日付のプレスリリースで明かしている。
「行程表クラウド」は、個人/団体旅行、MICE等における行程表作成をサポートする旅行会社や貸切バス事業者向けのクラウドサービスだ。貸切バス(大型・中型・小型)を含む車と、公共交通、徒歩、自転車を組み合わせたルート検索や料金計算等ができる。
旅行会社による見積書作成において、貸切バスの料金を提示する際は、複数の貸切バス事業者に対してメールやFAX等で行程表を送付して見積もりを依頼する。また、貸切バス事業者は、受け取った行程表をもとに、運行管理用の独自フォーマットで行程表を作り直して料金を計算し、回答している。
そのため、旅行会社側は、何度も依頼が発生し、それぞれの回答を別々に確認する必要がある。一方、貸切バス事業者側も作業量が多くなる。その結果、利用者への見積書提出に時間がかかってしまうことがある。
「行程表クラウド」の目的は、見積もりの依頼から貸切バスの料金算出までの作業を短縮することだ。このために、旅行会社とバス事業者間での連携を開始し、行程表の共有や見積もりにおけるやりとりをシステム内で簡単にできるようにしている。
また、今回の対応により、旅行会社は、「行程表クラウド」で作成した行程表を貸切バス事業者に展開して見積もりを依頼できる。貸切バス事業者は、そのデータを引き継ぎながら、車庫と出発地/到着地までの距離や高速料金等を考慮して回答できるようになる。
くわえて、旅行会社は、同システム内で複数のバス事業者からの回答を比較することができるようになる。バス事業者は、行程表に含まれている区間以外の距離などを考慮するだけとなり、これまでかかっていた手間やコスト削減を図ることが可能だ。
なお、同社は、「行程表クラウド」について、旅行会社やバス事業者から届く、行程表作成における課題や声をもとに提供したという。さらに、同社は、今後もユーザーの多様なニーズに耳を傾けながら、さらなるサービスの向上に努める。そして、観光業に携わる方々の抱える課題解決や業務改善に貢献していくと述べている。
さらに、「行程表クラウド」は、9月22日、23日に東京ビッグサイト東展示棟「ツーリズムEXPOジャパン2022内」内で開催される「トラベルソリューション展2022」に出展する。ナビタイムジャパンブースにて、担当者からのサービス説明を受け、実際の利用画面を使ったデモンストレーションを確認できる。