産学連携で未来のバスのあり方研究・業界課題の解決へ 相鉄バス×横国大
2020/10/12(月)
相鉄バスと横浜国立大学は、未来のバスのあり方やバス事業の課題解決に関する諸施策で協力し、地域社会の発展を目指すため、10月8日に連携協定を締結した。今月から、路線バス車内の混雑情報の提供に向けた実証実験を行う予定だ。
両者は連携協定の具体的な項目に、前述の実証実験のほか、車庫内での自動運転活用、大学内での自動走行実験、羽沢横浜国大駅アクセス課題への取り組みを挙げている。協定の有効期間は2020年10月8日から2023年3月末日まで。相鉄バスは、少子高齢化や新しい生活様式への対応などのバス事業が直面する課題について、実証実験に取り組むことで解決を目指すとともに、未来のバスのあり方を研究し、事業に活用する。
一方、横浜国立大学は、「持続可能なモビリティシステム研究拠点」を設立しており、未来のバスシステムのあり方、特に自動運転制御やMaaSに関する実践研究を推進する考えだ。
両者はこれまでも、大学の学生および教職員向けアプリへのバス時刻情報の提供や講義スケジュールに合わせた運行ダイヤの設定などを通じて協力関係を築いてきた。今回の連携協定締結により、さらなる協力関係の強化を目指す。