相鉄バスら、横浜市公道で自動運転バス試験走行 2021年夏実証実験予定
2021/4/13(火)
日本モビリティ株式会社(以下、日本モビリティ)は、4月9日付のプレスリリースで、相鉄グループの相鉄バス株式会社(以下、相鉄バス)、群馬大学とともに、相鉄バスとして初めて、公道での自動運転バスの試験走行を実施したことを明かした。
横浜市は、IoTなどによる新ビジネス創出を促進する「I▫TOP横浜」を実施している。今回の試験走行はI▫TOP横浜「路線バス自動運転プロジェクト」の一環として実施したものだ。これまでにも、大型バスの運転席無人、遠隔監視・操作による自動運転の実証実験を営業運行で行っている。
今回の試験走行の目的は、2021年夏に予定している公道での営業運行による実証実験に向けた準備だ。3月29日~4月9日の合計9日間、横浜市旭区の左近山団地を走行する営業運行路線の一部(左近山第1バス停~左近山第5バス停、往復約2.7km、以下、同区間)において、大型バスを用いて行っている。左近山団地は、大規模団地再生モデル構築事業の対象団地だ。
試験走行は、運転席に運転士を配置した自動運転「レベル2」で同区間を、平日ピーク時(1時間)に23本、1日に263本の路線バスを運行した。区間中にある5つ全てのバス停で停車し、あらかじめ定められた乗降場にバスの乗降扉を合わせる正着を行っている。
なお相鉄バスらは、今回の試験走行の結果をもとに、自動運転システムの調整や実際の公道の走行における問題点などを把握し、夏に予定している公道での営業運行に向け、引き続き研究を行っていくという。今後もさまざまな実証実験を通じ、自動運転に関する社会受容性を向上させるとともに、公共交通ネットワーク強化の可能性を検証し、自動運転「レベル4」による営業運転を目指すと述べている。
(出典:日本モビリティ Webサイトより)