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ティアフォーら、完全⾃動運転特化のSoCのプロトタイプ有効性実証

2023/8/10(木)

実証の様子

株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)らは8月9日、完全⾃動運転に特化したシステムオンチップ(SoC:System-on-Chip)のプロトタイプの有効性を実証したと発表。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」事業において実施している。

今回の取り組みは、ティアフォーと株式会社アクセルで実施したものだ。今回のSoCは、ティアフォーがグローバルな普及と運用支援を行う世界初の自動運転用オープンソースソフトウエア「Autoware」を、限られた計算資源で実行するための設計がされている。具体的には、センサー系の高負荷な処理には、既存装置の1/10の消費電力を実現する独自開発のハードウエアアクセラレータが搭載。制御系の処理には、実行時間の変動を低減するリアルタイム処理のためのメニーコアプロセッサが組み込まれている。今後の研究開発成果を先端プロセスで製造することで、消費電力150W以下のSoCで自動運転タクシーを実現できる見込みだという。

また、今回のSoCを搭載した自動運転タクシーによる実証実験では、一部の自動運転機能をSoCにオフロードし、路上駐車の回避、先行車の追従、交差点での右折などの基本的な試験を実施した。試験の結果、統合された今回のSoCとAutowareの機能が有効に動作していることを確認している。なお、両社は、今後も緊密に連携し、スマートモビリティ分野における技術開発と事業拡大により一層大きく貢献していくと述べている。

完全自動運転に特化した
SoCプロトタイプの外観と
アーキテクチャ

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