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ティアフォー85億円調達で車両や安全評価の開発拡充、スズキと提携

2024/6/18(火)

ティアフォーは85億円の資金調達を行ったと6月17日、発表した。自動運転レベル4対応車両の開発体制の強化や、車両の安全性を評価するプロセス・ツールの拡充、レベル4自動運転サービスの実装に投資する。引受先のうちの1社、スズキとは資本業務提携に合意した。
車両開発では、さまざまな車両モデルに適用可能な電動化モジュールを2025年度にかけて提供するよう進める。安全性評価では27年度にかけてレベル4の基準に対して認証可能な開発運用フレームワークを開発。地域の公共交通に自動運転車を簡単に導入するためのサービスパッケージ提供を目指している。

当面の重点事業として、いずれもレベル4での路線バス・タクシーの自動運転移動サービスと、工場内搬送・高速道路トラック輸送の物流サービス提供を目指す。これらの事業から得られるリファレンスデザインを商用車メーカーに提供したり、その先に自家用車向けのリファレンスデザインを構築して企業に提供したりを計画している。また、SDV開発に適した電気電子アーキテクチャ設計やAI世界モデルの研究を進め、重点事業に組み込んでいく。

今回発表した資金調達は「シリーズB追加ラウンド」としてティアフォーが実施したもの。シリーズBの調達額は合計207億円、創業以来の調達額は累計381億円となり、開発・安全性評価を充実させて事業を拡大してきた。

ティアフォーとスズキとの資本業務提携では、ティアフォーのソフトウェアとスズキの車両製造を組み合わせて新しい自動運転サービスの創出を図る。

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