豊田鉄工とOpenStreet、スローモビリティを共同開発・展開へ
2023/9/6(水)
豊田鉄工株式会社(以下、豊田鉄工)とOpenStreet株式会社(以下、OpenStreet)は9月4日、「移動用小型車」に適合した車両(以下、スローモビリティ)を共同開発し、業務提携契約締結を発表した。
スローモビリティは、4月に改正道路交通法が施工されたことにより誕生した新しい車両区分だ。ラストワンマイル、商業施設内、観光地などでの導入が期待されている。今回の業務提携の目的は、スローモビリティをシェアモビリティサービスとして展開することだ。なお、両社は、今回の取り組みにより、歩行領域での移動利便性の向上と都市の持続可能なモビリティ社会の実現を目指し、安全で快適な街づくりへ貢献していくと述べている。
▼関係者のコメント
■豊田鉄工のコメント
豊田鉄工はこれまで全ての人が安心で安全に移動できる社会を目指し、スローモビリティの開発を行ってきました。より多くの人や物を、より早く目的地まで運ぶことが今までのモビリティに課せられた課題でしたがスローモビリティという今までとは違う選択肢により、新たな価値を創造したいと考えております。
高齢者や妊婦、障がいのある方はもちろんのこと、重い荷物を持っている時や、歩くには少し大変な距離を移動する時、そんな状況下においてより安心で安全に移動できるスローモビリティは現代社会に貢献できる移動手段だと考えております。
歩行者と同じ道を歩行者と同じ速度で移動できるため、人との共存が可能となり、コミュニケーションツールとしても活用できる新たな乗り物として、スローモビリティの価値を伝えていきたいという想いで開発から生産まで行っております。
今回、OpenStreet と業務提携することで、豊田鉄工がこれまで培ったノウハウに OpenStreet のシェアリングのノウハウを融合することで、より多くの方に利用していただく機会が増え、気軽に移動できる喜びを体験し、スローモビリティの新たな価値観を発見してもらえるとことができると考えております。
■OpenStreetのコメント OpenStreetは、シェアモビリティサービス「HELLO CYCLING」「HELLO MOBILITY」において、電動アシスト自転車・e-Bike・原付スクーター・超小型EVを提供してきました。モビリティインフラの発展とともに、短距離移動の目的の多様化や利用者の増加が進んでおり、この傾向は新型コロナウイルス感染症の流行以後、顕著です。
この度、豊田鉄工と共同開発するスローモビリティによって、都市ライフをより便利で持続可能なものかつ、新たな移動体験を提供するための取り組みとして、シェアモビリティサービスへの展開を目指します。この新しいモビリティをシェア化することにより、都市の住⺠や訪問者は、コンパクトで環境に配慮したスローモビリティを手軽に利用することができるようになります。
また、将来的にはモビリティへエッジAIデバイス(カメラやセンサー)などを搭載することにより、歩行領域の走行空間データをリアルタイムに取得し、ウォーカブルな街づくりへ貢献します。さらに自動運転技術を搭載したモビリティをサービスへ導入することで、より安心・安全に移動できる交通環境を構築します。
(出典:豊田鉄工 Webサイトより)