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東急電鉄ら、列車内の混雑情報可視化の実証実験実施 東京工業大学とも協業

2022/1/12(水)

実証実験概要

東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)ならびに、阪急電鉄株式会社(以下、阪急電鉄)は、列車内の混雑状況の可視化に関する実証実験を2022年1月より実施する。1月11日付のプレスリリースで明かした。

東急電鉄は、「東急線アプリ」の「列車走行位置」画面において、リアルタイム情報として混雑状況を配信している。しかし、配信情報は、応荷重データをリアルタイムで取得可能な一部路線の東急電鉄所属の一部車両のみに限定されている。そのため、その他の画面、およびホームページにおいては、過去データを分析したものを傾向値として配信中だ。

同実証実験は、国立大学法人東京工業大学(以下、東京工業大学)と協働して1月17日から2月28日まで実施する。目的は、東京工業大学環境・社会理工学院の辻本研究室が開発した「列車内の混雑度解析技術」(特許出願中)の精度の検証だ。

同実証実験では、列車内の混雑情報を可視化して乗車前のユーザーにリアルタイムで提供。これまで対応できていなかった路線や相互直通運転を実施している他社所属車両の混雑状況もリアルタイム情報として配信できる。これにより、混雑度が低い車両への乗車を促し、できるだけ混雑を避けたいというユーザーのニーズに応えることを目指している。また、このデータを蓄積することで傾向値を定期的に更新することも可能だ。

具体的には、田園都市線駒沢大学駅の上り(渋谷方面)ホームに混雑解析装置と高速度カメラを各1台設置する。列車に乗車しているユーザーが持つスマートフォンのブルートゥース信号を、駅に設置した「混雑解析装置」で取得。これらのデータをクラウド上のAIにて混雑状況を解析する。さらに、AIの解析精度を高めるため、高速度カメラで撮影・測定した混雑状況なども組み合わせて、AIのチューニングを行う。

なお、高速度カメラは顔識別機能を有しておらず、解析後のデータにはユーザーの特定につながる情報は含まれない。さらに、画像データは、東急電鉄と東京工業大学間、阪急電鉄と東京工業大学間でのみ各々取り扱う。第三者がアクセスできない環境の下で、列車内の乗車人数の解析に限定して使用し、解析完了後、速やかに削除するという。

現在の配信例と今後への期待

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