東急ら、「nexus構想」の取り組みとして各種実証実験を順次開始
2022/10/19(水)
東急株式会社(以下、東急)らは、「nexus(ネクサス)構想」の取り組みとして、6つのサステナブルテーマに沿った各種実証実験を順次開始する。10月12日付のプレスリリースで明かした。
同構想は、多摩田園都市エリアにおける新たなまちづくりであり、郊外における生活者起点での自由で豊かな暮らしの実現を目指している。目的は、多様な企業・行政など(バディ)との連携により、職・住・遊・学が近接したWalkable Neighborhood(歩きたくなるまち)を創り出すことだ。2022年1月の同構想の発表以来、nexusチャレンジパーク早野をはじめとした実証実験拠点の開設、バディとのネットワークの拡大など、同構想実装の土台作りとなる活動を行っている。
実証実験は、株式会社シグマクシス・ホールディングス(以下、シグマクシスHD)とともに実施する。実施する内容は、同構想で掲げる6つのサステナブルテーマ、「農と食」「ウェルネス」「モビリティ」「エネルギー」「資源循環」「教育」に沿ったさまざまなサービスだ。
また、同実証実験は、あざみ野駅周辺からnexusチャレンジパーク早野周辺までの「広域あざみ野エリア」で、生活者およびバディとともに実施する。バディは、実験を通じて得た生活者のニーズをもとに、本格的なサービス提供に向けての検証を行う予定だ。
東急は、一つ目の具体的な取り組みとして、主にシニア世代に向けたサービスを提供・検証するイベントを、横浜市青葉区のすすき野団地周辺で実施する。同取り組みは、「ウェルネス」をテーマとしたもので、10月14日~16日に行う。
同イベントでは、デジタルを活用した主にシニアの人向けのウェルネスサービスを体験できる。具体的には、健康管理アプリを使った健康相談、スマートフォンやスマートウォッチによる健康管理や見守りサービス、各種デバイスを活用したオンラインコミュニケーションなどだ。さらに、今後も、生活者の健康促進への興味関心・ニーズを把握し、サービスの実装に向けた検証を持続的に行う。
また、健康体操や体組成・身体年齢測定会、抹茶を楽しむ講座、医療従事者による健康講座なども開催する。これにより、シニア世代の健康増進だけではなく、外出促進や地域での交流機会の創出にも寄与することも目指す。
このほかにも、地域での循環サイクルを支える共感・共助の仕組みと、豊かでサステナブルな暮らしを実現する実験を行う。例としては、「学校法人桐蔭学園との地域での再生可能エネルギーの活用実験や学びの場づくり」、「IoTによる次世代型農業の支援」、「家庭ごみなどの資源循環」などだ。
なお、両社は、今後も多様な領域のバディとの連携を拡大するとともに、各種実証実験や事業化を積極的に推進し、Walkable Neighborhoodの実現にまい進すると述べている。
(出典:東急 Webサイトより)