働き方改革や新型コロナウイルス感染症の拡大などにより、リモートワークが急速に拡大・浸透している。このため、全国どこからでも勤務可能なフルリモート勤務制度を導入する企業が増加中だ。一方、フルリモート勤務制度はあるものの、積極的にワーケーションや全国を巡りながら働くことを奨励している企業は多くない状況だ。

同実証では、新たなワークスタイル定着に向けて、社内公募したPeach社員へ「TsugiTsugi」を2023年1月9日～3月31日に提供する。全国39都道府県180の宿泊施設を巡り、旅するように働くという新たなワークスタイルの有効性の検証や、通常の勤務と比較したリモートワークの生産性、従業員エンゲージメントの比較・検証を行う予定だ。

さらに、東急は、今後より一層広がると予想されるフルリモート勤務制度と「TsugiTsugi」を組み合わせた法人向けサービスモデルの検証を行う。個人向けサービスである「TsugiTsugi」の法人利用は、今回が初の取り組みだ。

また、両社は、同実証における新たなワークスタイルは、生産性向上、新たなアイデア、行動のきっかけづくり、将来的には優秀な人材の確保や採用強化などの効果も期待できるものと考えているという。

さらに、両社は、自由な移動の促進を通した交流人口や関係人口の拡大を目指している。Peach社員が実際に各地域に出向いて働き、生活することで、地域経済の活性化や新たな産業創出など地方都市が抱える課題解決にも寄与していく。そして、同実証から得られた知見をもとに、「全国の好きな場所で自由に、旅するように働く」という新たな働き方が可能な社会の実現に貢献していくと述べている。