凸版印刷とZMP、物流支援ロボットを活用した無人棚卸サービスを共同開発
2018/9/11(火)
凸版印刷株式会社(以下 凸版印刷)は、株式会社ZMP(以下 ZMP)と共同で、ZMPが倉庫や工場での無人搬送を実現する物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」とRFIDを組み合わせた無人棚卸サービスの開発を進めている。
CarriRoはジョイスティックによる操作ができるドライブモードおよびビーコン(発信機)を自動追従するカルガモモードを有した台車型物流支援ロボットだ。今回、人の操縦なしに、搭載したカメラでランドマークを認識し自動で走行する自律移動モードが追加された。CarriRoの機能を活用することで、運搬の生産性向上を実現することができる。作業負荷が大きく軽減されることにより、これまで重労働と見られていた運搬作業を女性や高齢者でも行えるようになるため、働き手の拡充や雇用の促進にも効果的だ。 今回の無人棚卸サービスは、路面に貼られたランドマークをCarriRoに搭載したカメラにより識別することで進行方向を定め、完全な自律走行を実現したCarriRoが、電波を外向きに照射するRFIDリーダを搭載したRFIDキットをけん引することで、CarriRoが無人走行をしながらRFIDを読み取るものだ。本サービスの実現により、大きな労力を要する棚卸作業のさらなる効率化、省人化が期待できる。ZMPと凸版印刷は今後も本サービスの開発や実証実験を進め、2019年までに「CarriRo Connect(キャリロコネクト)」として、CarriRo×RFIDによるソリューションの製品化を目指す。
参考動画:「ロボ×ICタグで完全自動棚卸」のご紹介