今回の協業は、ダイムラートラック、MFTBC、日野、およびトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)の4社で実施する。協業の目的は、グローバルでのCASE技術開発・商用車事業の強化を通じたカーボンニュートラルの実現、豊かなモビリティ社会の創造だ。

具体的には、MFTBCと日野は、対等な立場で統合し、商用車の開発、調達、生産分野で協業する。そして、グローバルな競争力のある日本の商用車メーカー構築を目指す。さらに、ダイムラートラックとトヨタは、両社統合の持株会社(上場)の株式を同割合で保有。水素をはじめCASE技術開発で協業、統合会社の競争力強化を支える予定だ。

また、MFTBCと日野は、一緒になり、開発・生産など事業効率を上げ、日本の商用車メーカーの競争力を磨くことで、日本・アジアの自動車産業の基盤を守る。そして、ユーザー、ステークホルダー、日本の自動車産業に貢献していくという。くわえて、ダイムラートラックとトヨタは、力を合わせて技術開発力を高め、コストを削減し、CASE技術の普及に努めていくと述べている。

▼関係者のコメント
■ダイムラートラック CEO マーティン・ダウム氏のコメント
ダイムラートラックは、私たちの製品をとても誇りに思っています。なぜなら、トラックとバスは世界を動かしているのです。明日には、ゼロエミッション車両でも世界を動かし続けるでしょう。本日の発表は、その未来を経済的にも実現させ、持続可能な輸送をリードするための重要な一歩となります。新たな会社は東南アジアで大きな力を発揮し、ダイムラートラックファミリーの重要なパートナーとなることでしょう。

■MFTBC 代表取締役社長・CEO カール・デッペン氏のコメント
今回の強固な協業を通じて、運輸業界のカーボンニュートラル化を加速させ、より強い日本の商用車メーカーを創り上げていきます。三菱ふそうと日野という伝統ある両ブランドのもと、日本、アジア、そして世界のお客様のニーズにこたえるため、引き続き主導的な役割を担っていきます。

■日野代表取締役社長 CEO 小木曽聡氏のコメント
「移動を支え、社会に貢献したい」との志をひとつにし、益々激しさを増すグローバルな競争を生き抜くために共に手を携えて先進技術開発を加速させ、カーボンニュートラルなどの社会課題の解決に邁進してまいります。

■トヨタ社長 CEO 佐藤恒治氏のコメント
今回の4社の協業は、日本の商用車の未来、そしてモビリティ社会の未来を作っていくためのパートナーシップです。CASE技術強化によるカーボンニュートラル実現や、社会課題解決を通じて「商用車の未来を変えていくこと」、そしてその「未来をみんなでつくること」、4社はその想いを共有し一緒に取り組んでまいります。

(出典：トヨタ Webサイトより)