トヨタら、「TOKYO A-ARENA PROJECT」開始
2022/8/31(水)
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)ら3社は、トヨタのショールーム施設のメガウェブの跡地に、次世代アリーナを建設するとともに、「TOKYO A-ARENA(トウキョウ エー アリーナ) PROJECT」を推進する。8月29日付のプレスリリースで明かした。
TOKYO A-ARENA PROJECTは、トヨタ、トヨタ不動産株式会社(以下、トヨタ不動産)、トヨタアルバルク東京株式会社(以下、トヨタアルバルク東京)の3社で実施する。目標は、「可能性にかけていこう」というコンセプトのもと、さまざまなパートナーの協力を得ながら、スポーツ、モビリティや、サスティナビリティといった領域を中心に、さまざまな可能性が集積することだ。さらには、その可能性が解き放たれる場所となることを目指す。重点テーマとしては、「『次世代スポーツエクスペリエンス』~もっと観たくなる、やりたくなる~」、「『未来型モビリティサービス』~もっと便利になる、楽しくなる~」、「『持続型ライフスタイルデザイン』~もっとつながる、変わり続ける~」の3つを掲げている。
「『次世代スポーツエクスペリエンス』~もっと観たくなる、やりたくなる~」では、実際に同アリーナをスポーツ観戦施設として稼働させる。例えば、B.LEAGUE1部に所属するアルバルク東京は、同アリーナをホームアリーナとして利用する。ほかにも、バレーや卓球などの室内競技、アーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツ等の舞台として、幅広くスポーツの魅力を届ける。また、多様な観戦の楽しみ方の提案や、最新テクノロジーの導入を通じて、次世代スポーツエクスペリエンスの実現を目指す。可能性に挑戦するさまざまなアスリートの熱気と情熱をより多くの人々に届けることで、多くの人を勇気づけ、笑顔にすることを目指す。
「『未来型モビリティサービス』~もっと便利になる、楽しくなる~」では、トヨタのモビリティテクノロジーを活用しながら、各企業のサービスや技術とも連携し、このアリーナでの体験を、もっと便利に、もっと楽しくすることを計画していく。そして、モビリティテクノロジーの可能性を開いていくとともに、これまでにないアリーナ体験の創造を目指す。
「『持続型ライフスタイルデザイン』~もっとつながる、変わり続ける~」では、敷地内にある2つのパーク(屋外空間)活用による地域のにぎわいへの貢献、アリーナ内のゴミ削減のほか、国内のアリーナ初となる、LEED※認証取得を検討中だ。青海に「青い海」を取り戻すために、地域、来場者と、リサイクル、リユース等、持続可能なライフスタイルを一緒にデザインしていくアリーナを目指す。
※LEED:Leadership in Energy and Environmental Design 米国グリーンビルディング協会が運営する建築や都市の環境性能評価システム(プレスリリースより)
なお、「TOKYO A-ARENA PROJECT」名称は、「可能性にかけていこう」というコンセプトのもと、「A」という文字にたくさんの想いを乗せた名称とした。「A」には、アルバルク東京の頭文字、青海のA、人の持つ力のAbilityのA、すべてのはじまりという想いを込めたAの意味が込められている。■トヨタ社長・トヨタ不動産会長 豊田章男氏のコメント
私は今までスポーツに何度も助けられてきました。社長になってから13年平穏無事と思える時は一度も私には訪れませんでした。しかし、そんな中で私を元気づけてくれていたのがアスリートたちです。TOYOTAの6文字を背負って戦うアスリートたちは競技を続けられる感謝の気持ちを常に表しながら「絶対に勝つ!」「トヨタは負けない」という気持ちをむき出しにして、いかなる苦境に立たされても最後の最後まで諦めずに戦ってくれました。
諦めずに戦うアスリートたちを見るたびに「自分も諦めずにがんばろう」と思うことができました。トヨタはこうしてスポーツに助けられ幾多の苦難を乗り越えてこれたといっても過言ではありません。ですから、どうしたらスポーツに恩返しができるのか?私は、そんな気持ちを常に忘れないようにしてきました。トヨタがパラリンピックのサポートをはじめたのもそんな気持ちがあったからでした。
2015年よりIPCのパートナーとなりパラアスリートをサポートするプログラムもスタートしました。昨年、パラリンピックが開催された際、そのプログラムを活用して競技を継続してきたパラアスリートたちから感謝のメッセージをいただき、私は、またアスリートたちから勇気づけられることになりました。スポーツには人を勇気づける力があるのだと思います。そしてパラアスリート達の声を聞くと「人の可能性を広げていくスポーツの偉大な力」に改めて気づかされます。
今回の新たなアリーナの計画には私どもの二つの想いを込めました。ひとつは、「スポーツ/アスリートへの感謝」です。そしてもう一つは「可能性へ挑戦する人をサポートし続けたい」という想いです。
このアリーナは、トヨタのバスケットボールチーム「アルバルク東京」の新しいホームでもありますが、さまざまな競技の聖地になっていって欲しいと考えています。パラスポーツや、競技人口が少なかったり、知名度が低くまだまだファンやサポーターが少ない競技などの力にもなっていければと思っています。今まで見たことのないアスリートたちの戦いを間近で見れるようになったり、人類が今までは到達しえなかった記録を破り新たな可能性を開いていく、そんなことが実現できたら私自身も含め多くの人が勇気づけられ笑顔になれるのではと信じています。
本日よりこの「TOKYO A-ARENA PROJECT」を進めてまいりますが、我々の持つ想いに共感いただける方々に今後、多く出会えたら、と願っております。多くの皆さまと想いを共にしながら、「可能性を広げるアスリートたちの聖地」を目指したいと考えております。みなさま、よろしくお願いいたします。
(出典:トヨタ Webサイトより)