リンナイは、世界中の人々の健全で心地よい暮らしと持続可能な社会の実現への貢献を目指している。同社は、その中でカーボンニュートラル実現に向けた宣言「Rinnai Innovation Manifesto 2050」を策定し、水素燃焼機器の開発を進めてきた。2022年5月には、給湯分野において水素100％燃焼の技術開発に成功したことを発表するなど、水素燃料を活用した機器の開発に積極的に取り組んでいる。

トヨタは、幸せの量産を使命に掲げ、未来の子供たちの幸せのために持続的な社会への貢献を目指している。実証実験の街Woven City(ウーブン・シティ)では、カーボンニュートラルの選択肢の一つである水素やモビリティに関する技術の実証を行う。そして、「未来の当たり前」となるような発明をパートナーや住民とともに生み出すことに挑戦していくという。これまでには、日清食品株式会社と、食を通じたWell-Beingの実現に向けた実証について、具体的な検討を進めることで基本合意している。




今回の共同開発では、Woven Cityなどでの実証を通じ、調理時にCO₂を排出しない水素調理の最も安全で効率的な燃焼方法を検討する。同時に、水素調理が食材に与える味や風味などへの効果を科学的に検証する。この共同開発により、水素の用途拡大と水素による「新たな食の体験」創出に向け、両社で水素調理の可能性を模索していくという。

▼関係者のコメント
■リンナイ代表取締役社長 内藤弘康氏のコメント
「エネルギーに深く関わるメーカーとしてトヨタの構想に強く共感するとともに、Woven Cityに参画できることを大変うれしく思います。リンナイは生活に密着した家庭用の商品を提供していますので、この共同開発は調理機器という分野で強みを生かせることができ、さらに地球環境に貢献できるという相乗効果の広がりを感じます。またこのようなテーマに携わることができる喜びをかみしめながら、Woven Cityの実現、さらにはカーボンニュートラルの実現に向けて全力で取り組んでいく所存です」

■トヨタ取締役執行役員 兼 ウーブン・プラネット代表取締役CEO James Kuffner氏のコメント
「調理機器のスペシャリストであるリンナイとともに、新たな水素の使い方にチャレンジできることを大変うれしく思います。CO₂を排出する現在のプロパンガスや天然ガスを用いた調理方法に対し、サステナブルなエネルギーによる水素調理で新たな食の体験の提供に取り組み、ともに持続可能な社会への貢献を目指します」

(出典：トヨタ Webサイトより)