トヨタ「COMS」のシェアリングによる次世代の交通システム「Ha:mo(ハーモ)」 (前編)PR
2017/12/19(火)
まちの顔としての取り組みに
また、「Ha:mo」 は市のPRにも一役買っている。「新しい次世代の取り組みをすることでシティープロモーションにつながることを期待している。クルマのまちとしての顔となるような取り組みにしたい」(山田氏)。豊田市は2019年に日本で行われるラグビーワールドカップの開催都市に決定している。現在、豊田スタジアムでの大型イベント時には、ブースを構え、「Ha:mo」のPRを行っているという。山田氏は、「市外の人やインバウンド客にもPRできるような事業にできれば」と語る。
また、11月25日に開業した複合商業施設「KiTARA(キタラ)」周辺など市街地の駐車ステーションを拡充することで利用拡大を目指す。「Ha:mo」利用者向けの観光プランでは、2時間コースまたは4時間コースを選択して市内のおすすめ箇所を巡ることができる。
市民の足として、市をPRする乗り物として、豊田市民の日常生活に浸透しつつある「Ha:mo」。現在の課題はステーションの「見せる化」と、利用頻度の低い時間帯の利用率の向上だ。
「豊田市が持っている土地を提供している」(山田氏)というステーションは、公共施設の裏側にあるなど市民から見えにくい箇所にあるので、「見せる化」や、利用状況に応じた再配置なども検討されているという。利用頻度が低い時間帯については、「店舗と連携して、パンを買うとポイントがもらえるなど、平日の昼間や休日利用に向けた利用促進を考えている」(山田氏)。
市民に身近なサービスで「Ha:mo」をますます生活に密着させていく。現在の会員数は4000人超、「Ha:mo」はクルマのまち、豊田市で生活の一部として定着しつつある。
(後編につづく)
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