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トヨタ 受け継がれていく街のアイコン 燃料電池バス「SORA」

2017/12/27(水)

東京モーターショーに出展された「SORA」

トヨタの燃料電池バスのコンセプトモデル「SORA」が東京モーターショー2017で展示された。開発コンセプトは「受け継がれていく街のアイコン」。燃料電池ユニットの特性を最大限に活かした「SORA」には二つの思いが込められている。
※こちらのギャラリーページで燃料電池バス「SORA」 他の車内360°画像がご覧いただけます

社会の“奉仕車”

モビリティサービス以外でも社会に貢献できるバスを目指した「SORA」は燃料電池車「MIRAI」向けに開発された「トヨタフューエルセルシステム」を採用。走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を実現したほか、大容量外部給電システムを搭載しており高出力かつ大容量の電源供給能力(最高出力9kw、供給電力量235kwh ※接続する給電器の性能、水素残量、消費電力により、給電可能な電力と電力量は異なる)を備えており、災害時に電源としての利用が可能だ。

人を中心に据えたユニバーサルデザインと機能

不特定多数の乗客が利用するからこそ「利便性」と「安全・安心」にこだわり、すべての乗客に「乗ってよかった。また乗りたい」と思われるバスを目指し開発された「SORA」。ベビーカーや車いすのスペースに日本初となる自動格納機構付き横向きシートを新設。ベビーカーや車いす利用者が居ない場合は一般利用客が座ることができ居住性が向上している。さらに安全性へもこだわり車内外に配置した8個の高精細カメラがバス周囲の歩行者や自転車などの動体を検知し運転手に音と画像で知らせる日本初の周辺監視機能を搭載。モーター走行により変速の際のショックがないことに加え、急加速を抑制し緩やかな発進を可能とする加速制御装置を採用。車内で立っている乗客の安全性にも配慮している。他にも路面の誘導線をカメラが検知し自動操舵と自動減速によりバス停とバスの隙間を約3~6cm、バス停車位置から前後約10㎝の精度で停車させる自動正着制御を採用。車いすやベビーカーの乗降性を向上させたほか、車車間通信や路車間通信により安全運転を支援するITS Connectに、バス同士の車群走行の支援やバス優先の信号制御(PTPS)を追加したシステムを導入することで、バスの輸送力、速達性や定時性が向上し利便性が高められている。

「SORA」の車内の様子



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