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トヨタ、中古車事業の強化を発表 他メーカーとの連携も推進

2020/4/2(木)

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は4月1日、中古車事業の強化に取り組むと発表した。既存の中古車4ブランドを「トヨタ認定中古車」に一本化。専用サイトを刷新してオンラインでの中古車商談・購入体制の構築といったデジタル領域のサービス強化なども行う。また、他メーカーとの連携も進める方針だ。
今回トヨタが発表したのは、既存ブランドの刷新、デジタル領域の強化、中古車の仕入れから販売スキームの強化といった、中古車事業全体の強化方針。具体的な取り組みとして掲げたのは、(1)顧客向け販売の強化、(2)仕入れの強化、(3)販売を支える卸売りの強化の3点。それぞれの詳細は下記の通り。

(1)顧客向け販売の強化

1. 認定中古車ブランドを「トヨタ認定中古車」へ刷新

これまでエンジン・車両の要件で区分していた「T-Value」「T-Valueプレミアム」「T-Valueハイブリッド」「T-Valueプレミアムハイブリッド」の4つの中古車ブランドを、2020年4月1日から「トヨタ認定中古車」に統一する。

トヨタ認定中古車ロゴ

トヨタ認定中古車ロゴ


2. デジタル領域の強化

・トヨタ公式中古車サイトを強化
4月1日から、トヨタ公式中古車サイトのデザインを刷新。将来的には、他自動車メーカーの公式中古車サイトと連携し、他メーカー系列の販売店在庫検索などの機能追加を目指すという。

・オンライン注文サービスの開始
オンラインで中古車の商談・注文ができるサービスを一部商品から開始する。専用ページで24時間注文が可能になる。開始時期は2020年中ごろを予定。

・全国の店頭在庫を最寄の販売店で商談・購入できるサービスの開始
全国のトヨタ認定中古車店で一部の車両を共有し、公式中古車サイトで「お取り寄せ車両」として公開。認定中古車店で商談・購入が可能となるサービスを開始する。本サービスによって、全国各地の在庫車を最寄りの販売店で購入することが可能になる。このサービスは2019年6月から11府県で試験導入を行っており、2020年中ごろ以降に全国へ展開する方針。

(2)仕入れの強化

・卸売り車両のトヨタグループ内流通の促進
トヨタの発表によると、これまではオークションなどで各販売店が卸売りしていた車両を、専用の取引システムにより、全国のトヨタ販売店間で相互に共有できるシステムを構築したとのこと。高品質の中古車をグループ内で流通させることで、トヨタ販売店の販売力強化を目指す。また、他メーカー系列販売店とも、お互いの自社ブランドの中古車流通促進を図るため、同様の仕組みの構築を検討しているという。

(3)卸売りの強化

・オートオークション活性化による卸売りの強化と、安心・安全な中古車の流通促進
トヨタの関連会社である株式会社トヨタユーゼックと株式会社シーエーエーによる、オークション会場ならびにヤード能力を全国で順次拡大していく方針だ。卸売りでもトヨタグループのネットワーク力を拡大と、オンライン注文など中古車の販売スキームの多様化を目指し、全国規模での流通ヤードの拡充とシステムの充実を図る。また、オークション会場の一部において、ダイハツ・マツダ・SUBARU・日野のコーナーを設置するなど、メーカーを超えた連携も図る姿勢だ。

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