TRI-AD、運用総額8億ドルの投資ファンドを設立 新事業開発力を強化
2020/9/11(金)
トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(以下、TRI-AD)は、運用総額8億米ドル(約879億円)のグローバル投資ファンド「Woven Capital, L.P.」(以下、ウーブン・キャピタル)を設立する。
2021年1月に設立予定のウーブン・プラネット・ホールディングス全体の新事業開発力を強化し、「Mobility to Love, Safety to Live」のビジョン実現を加速させる方針だ。
TRI-ADは自動運転技術の実用化に向けた高品質なソフトウェアを提供するため、2018年3月に設立。事業をさらに拡大・発展させるため、 2021年1月から持株会社ウーブン・プラネット・ホールディングスおよび事業会社ウーブン・コア、ウーブン・アルファの新体制へ移行すると発表している。2021年1月に設立予定のウーブン・プラネット・ホールディングス全体の新事業開発力を強化し、「Mobility to Love, Safety to Live」のビジョン実現を加速させる方針だ。
今回新設を発表したウーブン・キャピタルは、ウーブン・プラネット・ホールディングスの傘下となり、革新的なテクノロジーやビジネスモデルを開発している成長段階の企業に投資を行う。これにより、ウーブン・プラネット・ホールディングスの事業および製品・サービスの成長をサポートすることが目的だ。また、起業から間もない企業を投資対象とするToyota AI Ventures(TAIV)から投資案件を引き継ぐことに加え、グローバルな投資を迅速に実施するため、他のVCファンドにも投資していくとのこと。
投資対象となる領域は、(1)自動運転モビリティ、(2)自動化、(3)人工知能、(4)機械学習、(5)データアナリティクス、(6)コネクティビティ、(7)スマートシティ、以上7分野。
■TRI-AD CEO ジェームス・カフナー氏のコメント 「Arene※1やAutomated Mapping Platform※2、Woven Cityなどのプロジェクトにおいて、私たちは挑戦的な目標を自ら掲げていますが、この実現には多様なパートナーやテクノロジーが必要です。今後はウーブン・キャピタルによる投資活動を通じて、グローバルなパートナーと共に様々なテクノロジーを織り込み、お客様、ステークホルダー、そして社会に長期的な価値をお届けすることが可能となります。同時に、TAIVの投資先企業のうち、追加出資を必要とする成長段階の企業への投資を行うことも可能となります。」
※1 Arene(アリーン): プログラム可能なクルマづくりを目標として、TRI-ADが開発するオープンなプラットフォーム。クルマの安全性に必要な要素やAPIを包括し、コンセプトから実装までのスピーディな開発を繰り返し行うことができる。また、開発者やOEM企業は高い安全性とセキュリティを維持しながら、ソフトウェアをアジャイルな方法で継続的にアップデートすることが可能になる。
※2 Automated Mapping Platform(AMP):様々な企業から自動運転車両のデータを共有してもらい、高精度の地図を作成、共有するオープンなソフトウェアプラットフォーム。
(脚注の引用:TRI-ADプレスリリースより)
※2 Automated Mapping Platform(AMP):様々な企業から自動運転車両のデータを共有してもらい、高精度の地図を作成、共有するオープンなソフトウェアプラットフォーム。
(脚注の引用:TRI-ADプレスリリースより)