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東大、大阪御堂筋で滞在空間配置の社会実験実施 通行者の移動速度を検証

2025/9/24(水)

東京大学大学院都市デザイン研究室は9月22日、滞在空間配置の社会実験「ジグザグテラス淀屋橋」を大阪・御堂筋の歩道上で9月22日~28日に実施すると発表した。

同実証は、大阪御堂筋では「みちの未来体験EXPO」で秋開催の「With 御堂筋」における一企画として実施する。ユアサ商事の協力と、東京大学大学院都市デザイン研究室・永野助教による助言のもと、都市工学科都市計画コースの4年生有志学生3名が計画したものだ。

同実証の目的は、20m程度の間隔でファニチャーを配置することが滞留空間同士に好影響を及ぼすこと、さらにそれらをジグザグ配置することで街路景観の中に溶け込み、自然と通行者の移動速度も落ちるという仮説を、通行の安全性にも配慮して立証することだ。9月25日夕方以降に直線配置からジグザグ配置に置き換えられ、配置の違いによる利用の変化を捉える。さらに、アンケート調査やAIカメラ等による検証を行うことも予定しているという。

また、同実証のターゲット層としては、新たにオープンしたばかりの商業施設の利用者のほか、淀屋橋・中之島というオフィス街エリアのワーカー利用も想定・期待しているとのことだ。

▼関係者のコメント
■多賀谷勇佑氏のコメント
御堂筋で実施された過去の社会実験を見たときの気付きを踏まえて計画した。少しでも変化を生めたらと思うが、どう使っていただけるか期待と不安が半々

■米倉美結氏のコメント
1から実空間の計画をしたのははじめてなので、貴重な経験になる。それを小さい頃から見ていた淀屋橋でできることがうれしい

■杉山太智氏のコメント
万博イヤーの御堂筋に少しでも関わる機会をいただけてうれしい。居場所づくりのデザインは自分がこれから研究していきたいテーマに近いなと感じながら取り組んできた

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