日本ユニシス 人間の認識・判断を再現する空間認識プラットフォームをサブスクで提供
2019/5/24(金)
日本ユニシスは、4D解析を実現する空間認識プラットフォームとして、長年に渡り培った3D データ処理・深層学習などの技術を一つのライブラリにパッケージングした「BRaVS(ブラーブス)Library」と「BRaVS Platform」の販売を開始すると発表した。また、「BRaVS Library」の導入を検討するユーザー向けに「精度検証サービス」の提供も開始する。
「BRaVS Library」と「BRaVS Platform」は、平面画像だけではなく、3Dデータや4Dデータを扱うことができ、さらに対象物に関する付加情報(「地域」・「季節」・「時間帯」・「気温」・「音」など)を含めた深層学習により、総合判断が可能になる空間認識プラットフォーム。4Dデータに加えて、多様な影響因子を加えた複合的なデータ解析が可能になることで、熟練労働者の五感を駆使した高度な判定に近づくことができる。人手に依存している目視業務を大幅に軽減し、労働集約型から知識集約型へのシフトを加速させる。「BRaVS Library」の概要
「BRaVS Library」は、長年培った日本ユニシスグループの独自技術を、深層学習を使った5つの機能と画像処理ライブラリ・3D データ処理ライブラリとしてパッケージングしたもの。「BRaVS Library」は、月額のソフトウェアライセンス形式で提供する。深層学習を使った5つの機能
機能 | 概要 | 適用例 |
物体認識 | 画像が何の画像であるかを識別する | 人物の属性(年齢や性別など)の推定、通行車両の車種の判別 |
物体検出 | 画像内にある特定対象物を見つける・数える | 車両の滞留や人物の行列人数の把握、ベビーカー・車いす・白杖など要支援者の発見 |
異常検知 | 画像の中から普段と異なる状態を検出する | 設備の異常点検、放置物などの不審物検知 |
異常動作検知 | 動画から普段と異なる動作をしている箇所を検出する | 人物の不審行動の把握、一方通行逆走や速度超過などの交通違反の検出 |
画像作成 | ある画像を入力として、新しい画像を作成する | 画像のノイズ除去(鮮明化)、映り込んだ人物の除去 |
「BRaVS Platform」の概要
BRaVS Platform は、BRaVS Library を日本マイクロソフト社が提供する Azure をベースとした日本ユニシスの IoT 基盤である「IoT ビジネスプラットフォーム」上に実装することで、API サービスとして画像解析などの機能を提供する。本サービスは月額サービス形式で提供する。日本ユニシスは、「BRaVS Library」および「BRaVS Platform」の関連ビジネスにおいて、今後 5年後に売上 100 億円を目指している。