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うさぎ企画、「コミュニティーMaaSプロジェクト」の成果発表

2023/4/14(金)

実験に使用した
グリーンスローモビリティ

合同会社うさぎ企画(以下、うさぎ企画)は4月13日、株式会社LANDMARKと協力し実施した「コミュニティーMaaSプロジェクト」(愛称、つなモビ)の成果を発表した。

同実証は、ビジネスマッチングアプリによる人材交流とモビリティサービスを組み合わせたものだ。2023年1月16日~2月28日の平日(全31日間)に焼津駅南口3キロ圏内で実施している。実験参加者は、1日乗り放題500円の電子チケットを購入し、2種類のモビリティーサービス(グリーンスローモビリティ1台および電動自転車3台)を使用、コワーキングスペースや観光名所、駅から離れた水産加工品の直売店などからなる23カ所の停留所に移動し、店舗スタッフや地元プレイヤーと交流した。




また、同実証では、最高時速19キロというグリーンスローモビリティを使ったことで、実験参加者と地元で多くの交流が生まれた。ほかにも、実験を通して購買効果や店舗間の連携強化など地域経済の向上にもつながるなど、多くの成果を挙げている。くわえて、低速度のグリーンスローモビリティは、幹線道路も走行したものの、既存交通との摩擦も発生せず、社会的に受容される移動課題解決策としての可能性を証明した。

具体的な実験結果としては、全31日間で、登録数272、モビリティチケット購入者173 (総ライド数 520)、総施設来訪数601となった。利用者層はターゲットとしていた会社経営者やスタートアップ人材が42%と最も多く、次いで行政関係者やエンジニアとなった。さらに、具体的な交流事例としては、移住直後で市内のつながりを求めていた経営者と同実証主催者、視察に来た都内DX企業と市内IT企業のエンジニアの交流などがあり、今後の交流人口の増加が期待される結果が出ている。

ほかにも、うさぎ企画は、利用者から「地元の方との交流により、その街を知ることができる」、「ユニークな方たちと交流できて楽しかった」といった声も得ているという。さらに、停留所となった直売所と連携し、貨客混載による駅前での商品販売を行い、通常の移動販売より良好な販売実績をあげるなど、エリアを巻き込みながら新たな取り組みも実施した。くわえて、副次的効果として、グリーンスローモビリティをデイケア送迎などの高齢者サービスと連携する可能性等、新たな活用を期待されているとのことだ。なお、同社は、今後も焼津市で同様の実験を引き続き検討するほか、別エリアへの展開も検討していくと述べている。

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