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オンデマンド交通を東伊豆町で社会実験 うさぎ企画、交流機会復活図る

2023/6/28(水)

オンデマンド交通に
使用予定の車両

静岡県東伊豆町(以下、東伊豆町)と合同会社うさぎ企画(以下、うさぎ企画)は、2023年11月上旬から12月下旬まで、伊豆稲取駅3キロ圏を対象としたオンデマンド交通を中心とした社会実験を実施する。

東伊豆町では、コロナ禍以降とくに移住者や2拠点生活者が増え、2021年には30年ぶりに転入数が転出数を上回る人口社会増を記録した。そこで、東伊豆町とうさぎ企画は、計4回の町民アンケートを実施し、全町民の7%強である816名から回答を得ている。その結果、公共交通の先細りとコロナ禍による移動機会と交流機会の急減が、町民の孤立や生活不満を生んでいることが判明。ほかにも、急増した移住者(2拠点生活者含む)と地元住民の交流機会の乏しさや、免許返納後の移動制約が町民共通の不安となっていることも確認している。

今回の実験の目的は、オンデマンド交通により移動課題を解決させるとともに、さまざまな交流拠点を停留所として組み込み、交流イベントを開催することで、コロナ禍で減った交流機会を復活させることだ。さらに、交流イベントによって移動需要を喚起するほか、500人を超える移住者のスキルを東伊豆町の課題解決に活用することで、町民相互交流によるイノベーション推進を目指す。

くわえて、同社は、稲取幼稚園跡地などの未稼働資産の有効活用や、オンデマンド交通を運行する株式会社東海バスや農園等と連携した貨客混載など、シェアリングエコノミー推進による持続可能なまちづくりを目指す。さらに、今回の実験の成果を踏まえて、今後、稲取地区以外での実施も検討する予定だ。なお、同社は、今回の実験に先立ち、7月8日14時より、稲取幼稚園跡地にて、ビジネス書作家の大杉潤氏によるセミナーを開催するという。

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