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【VIRTUAL SHIZUOKA】点群データを用いた仮想空間で自動運転のテスト? 観光や教育に活用も

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2020/11/30(月)

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イメージ画像(Adobe Stockより)

土木や建築現場で活用される点群データ※1。国土交通省(以下、国交省)は、従来のトータルステーション※2での測量だけでなく、ドローン測量などのICT活用で3次元データを取得し、土木現場の生産性向上を目指す「i-Construction(アイ・コンストラクション)」を数年前から進めている。
静岡県でも、3次元点群データを活用し仮想空間に県土を構築する「VIRTUAL SHIZUOKA(バーチャル静岡)」というプロジェクトを行っており、県内の工事で使用した点群データなどをオープンデータサイトで無料公開している。この取り組みは、令和元年の国交省スマートシティモデル事業に採択されており、今後は建築関係だけでなく自動運転など他分野での活用も視野に入れている。

「VIRTUAL SHIZUOKA」を推進する静岡県の交通基盤部 建設技術企画課に勤める杉本直也氏、芹澤啓氏、池本紘太氏にプロジェクトの現状と、今後の活用方法について話を聞いた。
※1 点群データ:データ形式の一種。3次元の座標(x,y,z)を点で表したものの集合体。
※2 測量機器の一種
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浜松城の点群データ(提供:静岡県)


■3次元点群データ「VIRTUAL SHIZUOKA」とは

――「VIRTUAL SHIZUOKA」を始めたきっかけはなんですか?
きっかけは、数年前に国交省がICTを活用した3次元の点群データを、すべての建築・土木の施工プロセスに組み込んでいくという「i-Construction(アイ・コンストラクション)」の考えを打ち出した時※3ですね。静岡県も3次元の点群データを取得するという取り組みに関心がありましたから。
※3 国交省による「i-Construction委員会」の設置は2015年12月。
ただ、静岡県としては建設関係だけでなくほかの分野でも点群データを有効活用できないかと考えました。そこで、民間会社の方が静岡県内の点群データを自由に活用できる「Shizuoka Point Cloud DB」を開設しました。われわれが測量した3次元の点群データをアップロードし、データのダウンロードが誰でも自由にできるオープンデータサイトです。

点群データは、基本的に建設業界だけでしか使用されておらず、他分野との接点がほぼなかったので、「Shizuoka Point Cloud DB」により、建設業界以外の自動運転技術や、観光業での活用などほかの分野でも使用してほしいという思いがありました。

――点群データは建設関係で昔から使われているものなんですか。
そうですね。技術としてはそこまで新しいものではなく、昔からレーザースキャナなどを使用して建築現場で測量していました。ただ、われわれの「VIRTUAL SHIZUOKA」のようなドローンを活用した3次元点群データが建設業界で盛り上がり始めたのは、ここ3~4年の話ですね。

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3次元点群データの利活用例
(提供:静岡県)



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