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NEXCO西日本、AIの画像処理技術を活用した道路情報収集・提供開始

2021/4/6(火)

システム構成

道路情報を24時間体制で収集・提供するNEXCO西日本は2日、新たにAI画像処理技術を活用した道路情報の収集・提供に取り組むと発表した。1日より山陽自動車道の河内ICから広島ICまでの間で先行運用する。

道路情報は従来、管制センターのスタッフがユーザーからの通報などを受けてカメラ映像を目視確認し、事故や落下物などの異常事象を認知し、道路情報板やハイウェイラジオ等を通してユーザーに提供する。また、車両感知器やプローブデータにより渋滞を自動検知し、渋滞長や所要時間情報を提供していた。今回新たにAI画像処理技術を活用して自動化し、検知結果を人間がチェックする仕組みとすることで、情報提供の半自動化を行う。

道路情報収集や
提供の流れ


今回の画像処理システムは、高速道路上に設置されている既設カメラ映像を「AI画像処理装置」に接続して行う。車両停止、落下物、渋滞を検知した場合は、道路管制センターのスタッフに通知するという流れだ。

管制センターのスタッフが実際のカメラ映像と通知内容を比較し、道路情報板の表示等に反映する。通知内容とカメラ映像の確認結果に差異があった場合には、AI画像処理装置にフィードバックされ再学習する予定だ。先行地区での運用期間中に、天候や昼夜間による違いなどのさまざまな環境条件での検知を行い、継続的に学習することで、精度向上を図るとともに、本格的な展開に向けた運用上の課題を抽出する。

なおNEXCO西日本は、4月からの運用開始とあわせて、低速走行・蛇行・逆走といった検知可能な事象の拡大や、環境条件に応じた設定の最適化などを検討し、今後、随時他区間への展開を進めると述べている。

運用工程

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