WHILL、免許返納後の生活を考える機会を創出するための取り組み開始
2022/3/29(火)
WHILL株式会社(以下、WHILL社)は、本人と家族が一緒に、運転免許の有無にかかわらず安心して生活できることについて考える機会を創出するための取り組みを4月6日より実施する。3月24日付のプレスリリースで明かした。
超高齢化社会を背景に、運転免許を返納する高齢者は年間およそ60万人に上る。一方、返納後に外出頻度が減って出不精になっている高齢者も増加傾向だ。直近3年以内に免許を返納した70歳以上の男女に実施したWHILL社調査によると、6割以上が「免許返納前に比べて全体的に外出頻度が下がっていると思う」と回答した。また、直近3年以内に免許を返納した親を持つ子供世代に実施した調査では、7割以上が「親を心配しているけれど、どうしたらいいのか分からず何もできていない」と答えている。併せて、こうした悩みを抱えた人々による自動車ディーラーへの相談件数も増加中だ。WHILLを取り扱う自動車ディーラーへのアンケート調査によると、回答社数42社のうち半数が「相談を受ける」と回答し、さらに3分の1が家族からWHILLをプレゼントしているとの結果が判明した。
WHILL社は、こうした背景を受け、自動車ディーラーと連携し、WHILLの乗り心地や操作性を体感できる試乗会や座談会などのさまざまな取り組みを実施する。目的は、自動車ディーラー店舗が家族や本人にとって気軽に移動手段や生活・暮らしについて相談できる場所となることだ。こうした連携は今回で3度目となり、WHILL取り扱い社数は前年比6倍以上、取り扱い(試乗可能)店舗数は700店舗超となった。北は北海道から南は沖縄県まで、自動車ブランドの垣根も越え全国に販売網が広がっている。さらに、購入後も安心して乗り続けられるための、自動車ディーラー店舗で受けられるメンテナンスサービス「WHILL車検」も新たに開始する。同取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)で掲げる「目標3:すべての人に健康と福祉を」「目標11:住み続けられるまちづくりを」などに沿うものだ。
なお、WHILL社は今後も、自動車ディーラー各社と連携しながらシニアの移動を楽しくスマートにするとともに、WHILLを取り扱う自動車ディーラーを全都道府県に広げ、店舗網を2022年末までに1000店舗に増やすという。また、「WHILL車検」をより一層拡充させ、ユーザーのより安全でより安心な移動をサポートすると述べている。さらに、WHILLをプレゼントされた家族からの声を集めたショートムービーも公開している。