WHILL自動運転サービス、関西国際空港の新国内線エリアに正式導入へ
2022/10/26(水)
WHILL株式会社(以下、WHILL社)の提供する「WHILL自動運転サービス」が、関西国際空港第1ターミナルビルの新国内線エリアで10月26日から正式導入される。10月20日付のプレスリリースで明かしている。
WHILL社は、羽田空港の国内線第1・第2ターミナル出発ゲートラウンジ全域で「WHILL自動運転モビリティサービス」を2020年から安定運用している。さらに、成田空港第2旅客ターミナルでは、「WHILL自動運転モビリティサービス」とエレベーターが連携した階層移動の実証実験を7月28日〜8月10日に実施した。関西国際空港は、新国内線エリアのリノベーションに伴い、老若男女問わず誰もが快適に空港施設を利用できるようユニバーサルなサービス提供に一層力を入れているという。WHILL自動運転サービスの導入は、その一環だ。
同サービスでは、空港を利用するユーザー自身がタッチパネルを操作して、自動運転パーソナルモビリティを動かすことができる。保安検査場を通ってから目的の搭乗口まで移動することも可能だ。これにより、普段は案内所等で車いすを借りる人、長距離の歩行や体力に不安を感じる人、高齢者など、すべての利用者が気兼ねなく広い空港内を快適に移動できる。
空港内ではスタッフによる車いすプッシュサービスもあるが、世界に先立って加速する高齢化や昨今の旅行需要の回復などを背景に将来的な人員不足等が予想される。WHILL自動運転サービスに置き換えることで、スタッフの負担軽減だけでなく、安定した移動サービスの提供を通じた顧客サービスの向上にも貢献する。
なお、WHILL社は、関西国際空港を運営する関西エアポート株式会社と連携しながら、新国内線エリアでの安定したサービス提供に努めるという。同時に、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」ために、国内外で今後も事業を進めていくと述べている。