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ウーブン・プラネット、次世代道路情報解析の米企業CARMERA買収

2021/7/16(金)

CARMERAのスタッフ

ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(以下、ウーブン・プラネット)は、CARMERA, Inc.(以下、CARMERA)の買収に合意した。トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)が7月15日付のプレスリリースで明かしている。
トヨタの子会社であるウーブン・プラネットは、トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(Toyota Research Institute – Advanced Development 以下、TRI-AD)から体制を移行した。2021年4月にLyft, Inc.の自動運転部門であるLevel 5を買収している。CARMERAは、アメリカに本社を構えた企業であり、自動運転モビリティのための高精度地図を中心とした次世代道路情報解析が同社の強みだ。
TRI-ADとCARMERAは、東京、米国ミシガン州デトロイト、アナーバーにおいて協業に取り組んでいる。2018年、2019年、2020年の共同プロジェクトを通じて、デバイスに依存しない汎用的な情報から高精度地図を生成、更新できることを実証した。



CARMERAのチームは買収完了後、自動地図生成プラットフォーム(Automated Mapping Platform、以下、AMP)チームと協働する。AMPは、ウーブン・プラネットの事業会社であるウーブン・アルファ株式会社(以下、ウーブン・アルファ)の手掛けている事業だ。安全で快適な自動運転を実現するために重要な高精度地図の生成や更新、提供する。
ウーブン・アルファは、それぞれの地域に適した高精度な地図を用いて安全な自動運転を支援することを目指している。今回の買収により、研究開発から商業化への移行を加速させるという。さらに、地図の更新や変化点の管理、IoTセンシング技術など、CARMERAの技術を活用することも可能となった。道路や車線、信号や道路標識などの変化点をほぼリアルタイムで地図に反映する。将来的には、さまざまな地域における自動運転の商業化に繋げていく。

なお、CARMERAは、ウーブン・プラネットの子会社となる。ウーブン・プラネットはシリコンバレーやロンドンに加え、ニューヨークやシアトルにもオフィスを構え、活動範囲をグローバルに拡大していく予定だ。

■ウーブン・プラネット Automated Driving Strategy and Mapping Vice Presidentであるマンダリ・カレシー氏のコメント
「CARMERAがチームに加わることにより、AMPの開発をより加速させることができます。また、CARMERAの持つ高精度地図のリアルタイムな変更に特化したソフトウェアスタックと、クラウドソーシングに合わせてカスタマイズされた独自のハードウェアは、AMPのマッピング技術に対する取り組みを理想的に補完するものです。CARMERAが有する世界トップクラスのエンジニアが加わることにより、戦略的な目標の達成を早め、米国での事業を急成長させることができると確信しています。」(一部抜粋)

■CARMERA CEO兼共同設立者であるロー・グプタ 氏のコメント
「ウーブン・プラネットとAMPチームは、設立当初からCARMERAの企業文化およびミッションへの共感を持ち、地図を含む先進的なモビリティデータの普及という未だ実現していないニーズに対して共に取り組んできました。ウーブン・プラネットは、ソフトウェアファーストなクルマづくりのDNAを持っており、データの発信者から使用者まで全ての人が安全かつスムーズに技術を活用できるようにしたいという私たちの目的にも深い理解を示してくれています。CARMERAがウーブン・プラネットに加わり、北米での活動、および、ソフトウェアファーストに基づいた革新的なモビリティの開発を強化していくことに、私は大きな期待を寄せています。」(一部抜粋)

デトロイトでの実証実験の様子
(出典:トヨタ Webサイトより)

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