沖縄県八重山諸島での観光型MaaSの実証実験がスタート 事前決済で船舶、バス、タクシー利用をシームレスに
2019/11/27(水)
八重山MaaS事業連携体※1は、地域観光型MaaSの実現を目指す「八重山諸島における離島船舶、バス、タクシーによる観光型MaaS実証実験(以下、八重山MaaS)」を11月26日から開始することを発表した。
本実証実験では、観光客がスマートフォンで事前に予約・決済した八重山諸島の離島船舶、バス、タクシーなど11の交通事業者を利用できる電子チケットを発行する。スマートフォンに格納した電子チケットを、現地の交通事業者の利用環境に応じて認証することで、ユーザー(観光客)は都度の発券の必要がなく八重山諸島の交通機関をシームレスに利用できる。「八重山MaaS」では、メインのターゲットを少人数で旅をする女性に設定し、予約や決済などの機能に加えて、観光地の写真から目的地を検索できるなどの情緒的な情報を訴求するサービスとしての展開を目指す。
実証実験は2019年11月26日から2020年2月29日まで実施し、利用者数、利便性、今後の利用意向などを検証する。
またこの実証実験は事業の熱度が高く、先駆的な取り組みである「先行モデル事業」として国土交通省の「新モビリティサービス推進事業」に選定されている。
八重山MaaS事業連携体では、今回の実験結果を踏まえ、来年度以降のサービスの本格展開を目指すとともに、地域住民の交通課題解決を目指す地域型MaaSに関する検討も進めていく。
※1:石垣市、竹富町、沖縄セルラーアグリ&マルシェ株式会社、株式会社JTB沖縄、TIS株式会社、株式会社琉球銀行、一般社団法人八重山ビジターズビューローの7者が、八重山地域でのMaaSサービス実現を目指して組成した。