ヤマト運輸、熱中症対策に測定機器設置やウェアラブルデバイス実証開始
2025/7/8(火)
ヤマト運輸はこのたび、熱中症対策の一環として、ファン付きベストの導入拡大、WBGT(暑さ指数)測定機器の設置、熱中症リスクを感知するウェアラブルデバイスの実証を一部エリアで開始することを発表した。
今回の取り組みでは、ファン付きベストをトラックで集配業務を行うセールスドライバーと作業職の社員(北海道、秋田県、岩手県、宮城県一部を除く)を対象に約7万5000着導入する。
また、WBGT測定器については、全国の事業所(営業所、ベース、法人関連オペレーション拠点など)に設置することで、設置場所ごとの作業環境を正確に把握し、いち早く状況に応じた対策をとれる環境をつくる。導入台数は約3000台の予定だ。
くわえて、ウェアラブルデバイスについては、手首に装着することで体の深部体温の変化が測定され、熱中症のリスクを音・光・バイブレーションで認識できるという。これにより、無自覚に陥りやすい初期症状を感知し、水分補給や休憩を促すことで、症状の放置や対応の遅れによる熱中症の重症化を防ぐことができる。今回の実証では、熱中症対策としての有効性を検証するとともに、感知した時間帯や回数、エリアなどのデータを集計することで、今後の熱中症対策に役立てる。セールスドライバーと作業職の社員(長崎県、東京都一部)を対象に、約2500台を導入するとのことだ。
(出典:ヤマト運輸 Webサイトより)