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横浜市営路線バスでVisaのタッチ決済による実証実験がスタート

2021/9/24(金)

運航予定のラッピングバス

運航予定のラッピングバス

横浜市営バスの一部路線でVisaのタッチ決済を利用した運賃収受実証実験が10月1日より始まる。首都圏を運行する路線バスでは初の試みといい、赤字運行に苦しむ路線バスの運営の活路を開くきっかけになるか期待が高まる。期間は2022年9月30日まで。
実証実験は、地元事業者に当たる横浜市交通局と横浜銀行のほか、三井住友カード株式会社とビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社、QUADRAC株式会社、株式会社小田原機器が連携して実施。コロナ禍で消費者の非接触に対する関心の高まりに呼応するほか、バス利用時の新たな非接触決済手段として、安心と利便性の向上を図ろうと企画された。

実証実験の対象は、リムジン型車両を使った首都高速道路を経由する10月1日新設の特急便だ。PASMOなどの交通系ICカードや市営バス定期券、1日乗車券での利用に加え、Visaのタッチ決済での利用もできるようにする。

対応車両のバス車載運賃箱には読み取り機が設置されており、Visaカードを読み取らせることで、運賃を支払える。カードはクレジットやプリペイド、デビットのいずれの支払い形態にも対応しているという。Visaのタッチ決済の利用履歴は、QUADRAC社が提供するQ-moveサイトにアクセスし、マイページでの会員登録手続きを行った後に確認できる。

Visaのタッチ決済を利用した実証実験は今後、新型コロナウイルスの収束状況や観光需要を見極めながら、横浜観光スポット周遊周遊バス「あかいくつ」などの観光系路線でも実施予定。実施時期や対象路線などは横浜市や横浜銀行、三井住友カードの公式ウェブサイトにて後日公表するとしている。

公共機関におけるVisaのタッチ決済は世界470以上の公共交通機関で導入され、約700のプロジェクトが進行中だ。キャッシュレス推進のほか、下車後に清算可能な決済の仕組みにより、運賃割引などを組み込むことが可能で、交通需要の増大に寄与する役割も期待されている。

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