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YOUON JAPAN、日本初の「水素アシスト自転車」が型式認定を取得 水素モビリティの社会実装へ

2025/10/23(木)

YOUON JAPANは、同社が開発する「水素アシスト自転車」が、国内で初めて型式認定を取得したと発表した。これにより、水素をエネルギー源とする電動アシスト自転車の日常走行が可能となり、日本のモビリティ市場に新たな選択肢が加わる。同社は、身近なモビリティを通じて水素社会を生活の中に浸透させ、低炭素社会の実現を目指す。
今回、国家公安委員会による型式認定を取得したのは、YOUON JAPANの24型水素燃料後輪駆動電動アシスト自転車「U200」。これまで産業・研究用途が中心であった水素エネルギーの活用を、通勤や通学、買い物といった日常の移動手段へと拡大させる、歴史的な第一歩となる。

この水素アシスト自転車の最大の特徴は、そのクリーンさにある。小型の水素カートリッジから供給される水素と、空気中の酸素を化学反応させて発電し、モーターを駆動させる仕組みだ。走行中に二酸化炭素(CO₂)を一切排出せず、排出されるのは水のみ。エネルギー源となる水素カートリッジは小型で、利用者自身が安全かつ簡単に交換できる。

この技術はすでに実用化の段階にあり、2025年の大阪・関西万博では、会場スタッフの移動用モビリティとして採用され、環境配慮型交通の象徴として活用された。

YOUON JAPANは、単に水素モビリティを販売するだけでなく、水素の生成から貯蔵、活用までを一体化した独自のエネルギーソリューションの構築も目指している。「太陽光と水があれば水素が生まれる」をテーマに、再生可能エネルギーで生成した水素を、自転車だけでなく家庭用電力やガスコンロ、モバイル発電機など、生活のあらゆる場面で活用するエコシステムの実現を構想している。

今回の型式認定取得を契機に、同社は日本国内および海外での水素モビリティ普及を本格化させる。今後は、水素スクーターや多様な水素応用製品の開発・市場導入を進め、次世代エネルギー社会の基盤構築に貢献していく考えだ。

YOUON JAPANの水素エネルギー・ソリューション

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