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ゼンリン、位置情報収集技術を持つレイ・フロンティアと業務提携

2021/6/7(月)

業務提携のイメージ

株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)は、数秒単位での位置情報の取得できる技術を持つレイ・フロンティア株式会社(以下、レイ・フロンティア)と、業務提携契約を締結した。6月3日付のプレスリリースで明かしている。業務提携の目的は、MaaSビジネス、および、スマートシティの実現に寄与する人々の移動データの収集や地図情報と連携した分析による移動の最適化に関する事業強化、迅速な研究開発の実行、地図情報を活用した位置情報ビジネスの強化等だ。

近年、地方創生の実現のために、都市・地方が抱える交通サービスの課題を解決するMaaSの導入が注目されている。MaaSは、複数の公共交通サービスやそれ以外の移動サービスとの連携により、一人一人のニーズに対応することが期待されるため、移動データの活用が重要だ。両社の保有する技術をかけあわせることで、両社のMaaS領域における事業強化、および、スマートシティの実現に寄与すると判断し、今回の業務提携契約の締結に至ったという。

両社は、ゼンリンが2021年3月23日に発表した2021年度に長崎市にて実施する観光型MaaS実証実験に向けたスマートフォンアプリの共同開発に着手している。今回の業務提携契約に基づき、まずは、長崎市内の各観光エリア間の移動を喚起するためのストーリー型コンテンツの提供、公共交通・民間サービスとの連携、および、レイ・フロンティアの位置情報収集技術「SilentLog SDK」の組み込みによる観光客の移動データの収集を実現するためのスマートフォン向けアプリケーションの共同開発を行う。



また、今回の実証実験を通じ、位置情報と地図データを組み合わせ、観光客の交通機関の利用状況、観光施設や飲食小売店への立ち寄り情報の分析を行う。その分析結果を基に、観光客の特性・行動モデルを生成することにより、移動予測・行動予測による観光客へのレコメンドサービスを実現し、観光客に寄り添ったサービスづくりを目指す。

さらに、MaaS以外の事業領域においては、近年注目されているロケーションビジネス(広告ビジネス)へのエリアマーケティング情報の提供や、スマートシティ時代に向けて官民連携で推進している官民データ連携基盤の構築への位置情報ソリューション提供を通じ、社会課題解決に寄与することを目指すと述べている。

(出典:ゼンリン Webサイトより)

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