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ゼンリンとパイオニア、EVソリューションに関する技術基盤構築に向け提携

2022/9/5(月)

株式会社ゼンリン(以下、ゼンリン)とパイオニア株式会社(以下、パイオニア)は、EVソリューションに関する技術基盤の構築に向けて、パートナーシップ契約を締結した。8月31日付のプレスリリースで明かしている。

脱炭素社会の実現に向け、先進国を中心にEVシフトが進み、日本でも電動化への取り組みが加速している。消費者の興味関心が高まる一方で、EV特有の航続距離や充電インフラへの不安など、利用環境への懸念事項が普及への課題となっている。

同契約の目的は、EV利用時の課題解決と利便性向上に特化したソリューションを開発できる技術基盤の構築、およびソリューション/サービスの提供だ。

具体的には、パイオニアのクラウドプラットフォーム“Piomatix for Green”と、ゼンリンのEV充電施設POI※1データとその提供ノウハウを活用し、EV向けのソリューション/サービスを開発、提供する。“Piomatix for Green”は、パイオニアのルート最適化技術と特許取得済みのエネルギー効率推定技術(燃費/電力消費率)により、車の移動に伴うCO2排出削減をサポートするプラットフォームだ。
※1 POI…Point Of Interestの略。位置情報の意。(プレスリリースより)

両社は、EV向けのソリューション/サービスとして、「EV向けクラウドナビゲーションサービス」、「カーボンニュートラルAPIサービス」「EV導入シミュレーションサービス」の提供に取り組む。「EV向けクラウドナビゲーションサービス」は、全国約3万カ所を対象としたEV充電施設検索機能、高精度な電力消費率推定による航続可能範囲の表示、最適なEV充電施設を経由するルート案内機能を搭載するサービスだ。この機能により、EV利用者の電欠不安を解消し、企業や自治体のEV導入推進に寄与する。

また、両社は、車載ディスプレイオーディオ機器と連携が可能なスマートフォン向けナビゲーションサービスの商用提供を2023年中に開始する。自動車メーカー向けをはじめとする次世代車載IVIシステムへのシームレスな統合、発展につなげるほか、EVの利便性向上と課題解決につながる幅広いソリューション/サービスを提案していく。

「カーボンニュートラルAPIサービス」では、モビリティ/エネルギー業界での広範囲な利活用を目指し、EVソリューションをパートナー企業向けにWebAPIサービスとして提供する。提供するサービスは、高精度な電力消費率推定に基づく「航続可能距離予測API」、EV充電施設の満空情報や利用条件を考慮した「EV最適ルートAPI」などだ。さらに、EV車両以外の脱炭素化ソリューションに向けても特許技術を活用した「CO2排出量算出API」やCO2排出量が少なくなるルートを提案する「エコルートAPI」を提供する。

「EV導入シミュレーションサービス」は、車両のEVへの置き換え検討時にCO2削減効果比較、経済効果比較や業務効率比較などをシミュレーションできるWebサービスを提供する。自治体が保有する車両、企業の営業車や輸配送用車両、タクシーなど業務用車両に利用できる。これにより、保有するガソリン車両のGPS走行データをスマートフォンで収集するだけで、EV車両の利用用途に応じた導入効果をシミュレーションできる。

なお、両社は、EVの課題解決につながる高精度な航続距離情報の提供、電欠不安を解消するソリューション、EV導入シミュレーションサービスなどを開発・提供する。そして、EV普及をはじめ、モビリティ/エネルギー分野における脱炭素社会の実現に向けた取り組みを支援すると述べている。

(出典:ゼンリン Webサイトより)

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